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第20回日本臨床救急医学会総会・学術集会 ランチョンセミナー
「神経集中治療におけるモニタリング-瞳孔からみえてくる評価と可能性ー」

第20回日本臨床救急医学会総会・学術集会 ランチョンセミナー
「神経集中治療におけるモニタリング-瞳孔からみえてくる評価と可能性ー」

2017年5月27日~28日に開催されました第20回日本臨床救急学会総会・学術集会(会長 帝京大学医学部救急医学講座 教授 坂本 哲也先生)において、ランチョンセミナーを共催させて頂きましたので、ご報告申し上げます。

第20回日本臨床救急医学会総会・学術集会 ランチョンセミナー

講演テーマ : 「神経集中治療におけるモニタリング
 -瞳孔からみえてくる評価と可能性ー」
座長 : 国際医療福祉大学医学部 神経内科学 教授
国際医療福祉大学熱海病院 副院長
脳卒中・神経センター長
永山 正雄 先生
演者 : 日本医科大学大学院医学研究科 救急医学分野 講師
横堀 將司 先生
日時 : 平成29年5月27日(土曜日) 12:10~13:10
会場 : 第8会場(東京ビッグサイト会議棟1階101)
抄録 : ※pdfが開きます(73KB)

本セミナーでは、座長に永山 正雄先生(国際医療福祉大学医学部 神経内科学 教授)、演者に横堀 將司先生(日本医科大学大学院医学研究科 救急医学分野 講師)をお招きし、【ランチョンセミナー7:神経集中治療におけるモニタリング~瞳孔からみえてくる評価と可能性~】と題してご講演を頂きました。

当日は、多くの方にご来場頂き、神経集中治療への興味と関心の高さを改めて認識することが出来ました。

前半では【神経集中治療の目指すものは?】というテーマにおいて、

「神経集中治療におけるモニタリング-瞳孔からみえてくる評価と可能性ー」講演風景

・脳損傷には、一次的脳損傷と二次的脳損傷があり、神経集中治療の原則は、二次的脳損傷を予防することである。しかし、脳は外からの観察や通常のバイタルサインでは評価が難しく、適切な評価と治療介入するためには組織酸素飽和度を計測する【NIRSモニタ】や、脳波をパターン化し、脳の状態を簡単に把握することのできる【aEEGモニタ】、定量的に瞳孔対光反射の計測が可能である【自動瞳孔計】などの各種神経モニタリング機器を病態に応じて使いわけ、脳をモニタリングすることが大切であるとご講演されました。

・実際に心停止蘇生後に低体温療法を導入した患者様で、当初は神経学的転帰の回復は困難かと思われたものの、【NIRSモニタ】を用いて脳の組織酸素飽和度を測定しデサチュレーション(不飽和)の予防と、【aEEGモニタ】を用いて機能を増悪する非痙攣性てんかん重積を検出し、治療することにより、元気に退院されたという胸が熱くなるような症例をご紹介されました。

後半では【生命転帰に直結する脳ヘルニアの早期認知には脳幹反射が大切である】というお話から始まり、

「神経集中治療におけるモニタリング-瞳孔からみえてくる評価と可能性ー」講演風景

・外から観察できるものとして【瞳孔対光反射】を挙げられたものの、従来は定量評価ができない上、測定者の主観により、ばらつきが見られたという問題点を挙げていらっしゃいました。しかし、自動瞳孔計の登場によって、定量的な観察が可能となり、これは非常に大きな進歩だとお話されています。

・従来、脳幹反射の測定としてABR(聴性脳幹反応)が一般的でしたが、ABRは専門的な技術を要するため、迅速、且つ簡便に計測するのは困難と言われています。しかし、後述の検討により迅速、且つ簡便に定量測定できる自動瞳孔計を使用することでABRの代替となる可能性を示唆されました。

中でも印象的だったことが2点あります。

・1点目は、日本医科大学付属病院において、脳幹機能評価のためにABRを測定する頭部外傷の患者様を対象に、自動瞳孔計【NPi-200】で瞳孔の計測を実施し、【NPi-200】のパラメーターとABRの相関性を検討した結果において、【ABR潜時】 と【NPi-200】のパラメーターである【%CH(瞳孔収縮率)】【MCV(最大収縮速度)】【Lat(光刺激による収縮開始までの時間)】と正の相関があり、瞳孔測定は脳幹機能を反映していることが示唆されたこと。

・2点目は【生死をわける瞳孔収縮率が0.92%であった】ということです。瞳孔収縮率の0.92%は、肉眼観察するには困難な変化であることは想像に難くありません。このような微細な変化も捉えることが可能となるのも自動瞳孔計【NPi-200】の大きな可能性の1つであると感じました。

「神経集中治療におけるモニタリング-瞳孔からみえてくる評価と可能性ー」講演風景

AHAガイドライン2015において、モニタリングに関連するいくつかの記載がありますが、AHAでClass Ⅰの推奨を受けているのは【心停止蘇生後の持続脳波モニタリング】と【心拍再開後の予後予測における対光反射】のみになっています。講演内でも「この2つは患者様にとって、必要最低限なモニタリングである」とお話されていました。

ご講演の中で「目は脳の鏡になりえる」とのお言葉がありましたが、脳の鏡になり得る目を観察する自動瞳孔計をはじめ、NIRS、aEEGモニタを用いることにより、神経学的転帰の改善につながる可能性を感じました。

アイ・エム・アイでは、【ArcticSun5000】体温管理システムをはじめ、瞳孔対光反射を定量的に測定できる自動瞳孔計【NPi-200】、脳の状態を迅速かつ簡便に把握することを可能にしたaEEGモニタ【NicoletOne】、脳酸素飽和度と脳代謝のモニタリングに有用な【NIRO-200NX】などの脳モニタリングデバイスを通して、神経集中治療のお役に立てることを願っています。

尚、近日、本講演を収録したDVDをリリースする予定ですので、そちらも是非ご覧くださいませ。完成次第、アイ・エム・アイホームページ上にてお知らせ致します。

最後に、スムーズな進行で活発なセミナーに導いてくださった座長の永山先生と、素晴らしいご講演をされました横堀先生に心より感謝申し上げます。

文責 救急・CC部 山田 真理

(2017年7月)

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