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第42回日本集中治療医学会学術集会イブニングセミナーのご報告

2014年2月9日〜11日、日本集中治療学会学術集会(於:ホテル日航東京他、会長:山科 章先生 東京医科大学循環器内科主任教授)にて、座長に東京医科大学麻酔科学分野主任教授 内野博之先生をお招きし、イブニングセミナー【Continuous and simplified EEG(aEEG) to monitor brain recovery after Cardiac Arrest〜心停止後の脳動向が見える!持続的脳波モニタリングとaEEG〜】を共催させていただきました。

 

2012年に開催されました第39回集中治療学会学術集会に於いて、「心停止後の低体温療法時における脳機能モニタリングとしてのaEEG」と題しスウェーデン・ルンド大学Center for Resuscitation Science Associate professor、Hans Friberg先生をお招きし、大変ご好評を頂きました。今回再びFriberg先生をお招きし、最新のトピックスを盛り込んだご講演を頂きました。

 

Friberg先生の講演においても成人領域において重篤な患者様には持続的脳波をモニタリングすることの重要性について強くおっしゃっておられましたが、これと同様の声明がESICM(欧州集中医療学会)やACNS(米国臨床神経生理学会)など著名な学会からも出されています。しかし一方で電極の配置や判読が複雑である、難しいといった意見があることもお話されていました。それらの解決策として脳波の波形を振幅ベースに時間軸で圧縮したトレンドでみるaEEGが有用であるとのご意見でした。aEEGは従来の脳波に比べ少ないチャンネルで脳の全体をモニタリングすることができ、なおかつパターンを理解することで脳機能の動向を見ることができるため、脳波に明るくない人でもある程度の判読が可能です。aEEGを持続的に使用することにより、予後の検討と分析をするのが格段に容易にすることができるとご発表でした。

また、低体温療法とaEEGの相関についてのお話もされました。心停止後に低体温を実施する際、4つのパターンを理解し、その出現の時期で予後の予測と治療の検討をすることが可能であるため、脳波室だけでなく、ベッドサイドでも持続的に脳波モニタリングを行い、aEEGのパターンを分析し、検討することがより良い結果に繋がるとのご説明でした。

 

成人領域はNICUに比べるとaEEGの認知度はまだまだ低いと言えます。しかし重篤な患者様には神経学的合併症が起こり易く、その中の1つに非けいれん性てんかん重積発作が挙げられます。てんかん重積発作は発見が遅れると予後不良を招くため、早期の発見と治療が非常に重要を言えます。しかし、けいれんが伴わないために肉眼で発見することも、出現の時期の特定が困難なため脳波室での間歇的な脳波検査で検出することも、困難です。Friberg先生のご発表を拝聴しましたが、心電図をつけるのと同じように脳波を持続的にモニタリングすることの大切さを改めて実感いたしました。また、aEEGが持続的脳波モニタリングをシンプルにし、医療に携わる人と患者様の助けとなることを願って止みません。

 

最後に素晴らしい講演を頂いた演者のHans Friberg先生、大変分かりやすい解説とスムーズな司会進行により、本セミナーを成功に導いて下さった内野先生に深く感謝を申し上げます。ありがとうございました。

 

 

 

文責: 救急・CC部 木下 孝太郎

山田 真理

2015年4月

 

 

 

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