掲載:2012年12月 / 文責:レスピラトリ・ケア部
2012年11月10日、東京(大手町駅:安田コミュニティプラザ)にて高機能患者シミュレータによる人工呼吸器ケアセミナーを開催致しました。
本セミナーでは講師として昭和大学病院看護部主任看護師集中ケア認定看護師である高野 洋先生並びに昭和大学病院看護部集中治療部看護師杉野 正先生のお二方を講師にお迎えし、首都圏を中心に新人看護師からベテランの看護師の方々まで幅広く20名の方に受講していただきました。新人の方は人工呼吸器の基礎を習得しに、ベテランの方は知識の確認等さまざまな背景を抱えながら受講していただくセミナーとなりました。
両先生は昭和大学病院にて日頃から高機能患者シミュレータ(商品名:HPS)と人工呼吸器を併用した院内人工呼吸器セミナーを実施されておられ、今回その蓄積された豊富な経験と見識を基に講義をしていただきました。
当日はまず人工呼吸器ケアに関する座学を行っていただき、人工呼吸器の原理、モード、各設定項目の意味合い、アセスメント、トラブル対応、人工呼吸管理における注意点など、幅広いテーマについてお話いただきました。
座学の後は高機能患者シミュレータを使用した実技を行い、受講者の皆様に呼吸管理のトラブルシューティングを体験していただきました。実技では各グループにつき1シナリオ(患者状況)を担当していただきました。トラブルシューティング対応時には観察者、手技者、報告者などといった割り当てられた役に従い日々の行動と同じように行動実践していただきました。
各シナリオ終了後には講師の高野先生、杉野先生から振り返りの時間が割り当てられ、実践に即した解説をしていただきました。
通常のセミナーとは異なり、薬理学・生理学を搭載した高機能患者シミュレータを使用した結果、臨床と同じように刻一刻と状態が変化し、適度な緊張感の中で非常にリアルな実技が経験できることが最大のメリットになります。また講師の先生のベースにある豊富な臨床体験からお話しいただく内容は、説得力があり受講者の方には有益な時間をすごしていただけたのではないかと思います。受講後のアンケートでも大変高い評価をいただき、弊社としては今後もこういったセミナーを開催していく意向であります。今回スケジュールや人数の関係でご参加いただけなかった方も含め改めてご参加いただければと思います。
当セミナーの開催にあたり、講師の高野先生、杉野先生をはじめ、参加いただいた受講者の皆様に御礼申し上げます。今回の経験を生かし、人工呼吸器ケアのサポートとなるセミナーの開催を続けて参る所存です。
文責: レスピラトリ・ケア部
(2012年12月更新)
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