『 日本初!兵庫県と県立がんセンターによる新たな試み ~兵庫県立病院12施設のシミュレーションセンター』
聞き手
高機能シミュレータは、日本でもいくつもの施設に入れられていますが、シミュレーションプログラムをどうやって動かすか、インストラクターをどう確保するかが難しく、上手く回っていないところもあるようです。先生の麻酔センターでは、この点はどうされていますでしょうか。
尾原先生
こちらでは、経験のある専門医がインストラクターとして常勤、その運営にあたっています。これは、このセンターの大きな特徴であり、兵庫県の英断によるところのものです。日本でも、シミュレーションセンター、スキルスラボといって、シミュレータの入っている施設がありますが、みな兼任で運営を行っています。そのため臨床で忙しいし、どうしてもシミュレーション教育自体が片手間にならざるを得ません。
それに対しこの麻酔センターでは、ベテランの麻酔科医2人が専属でプログラムの作成・資料作りに専念しています。 私も実際の運営を通して、専属のインストラクターがいなければ上手く運営できないと感じています。
諸外国を見ても、沢山の「シミュレーションセンター」がありますが、どこも多人数で、ほとんど専属で管理・運営を行っています。 日本では箱物を作って、機器も入れているけれども、人的不足のためうまく機能していないところがありますね。 専属の医師をシミュレーションセンターのインストラクターとして置いている施設は、日本でもここだけではないでしょうか?
聞き手
どれぐらいの頻度でシミュレーション教育をされているのでしょうか?
尾原先生
県立病院で対象になる施設は12病院あり、毎年、だいたい研修医50人程が1年間にわたり教育を受けます。救急部門では麻酔が必須科目になっています。実際の麻酔に入る前に、この麻酔センターで基礎的トレーニングを受けます。そして、各病院に帰って臨床研修に入ります。今も実際に神戸大学の学生さんが来ていますが、既に、学生と県立病院の研修医のスケジュールは来年の3月まで決まっています。非常に高い稼働率で運営しています。
聞き手
こちらのシミュレーションセンターは、がんセンターという施設の中にあるわけですが、実際は、12病院と学生さんへの開かれた研修センターになっているというわけですね。
尾原先生
県立病院で対象になる施設は12病院あり、毎年、だいたい研修医50人程が1年間にわたり教育を受けます。救急部門では麻酔が必須科目になっています。実際の麻酔に入る前に、この麻酔センターで基礎的トレーニングを受けます。そして、各病院に帰って臨床研修に入ります。今も実際に神戸大学の学生さんが来ていますが、既に、学生と県立病院の研修医のスケジュールは来年の3月まで決まっています。非常に高い稼働率で運営しています。

聞き手
こちらのシミュレーションセンターは、がんセンターという施設の中にあるわけですが、実際は、12病院と学生さんへの開かれた研修センターになっているというわけですね。
尾原先生
そうですね。 現在、県立病院12施設の看護師さんの教育も始めていこうと話し合いをしています。今夏過ぎには開始できると思います。
聞き手
将来的には県立病院の研修医、学生さんと、それ以外に看護師さん、救急救命士さんにも教育を行っていこうとされているわけですね。
尾原先生
はい。全てを一度にはできませんが、既にホームページ等では募集を開始し、県外から何名かの看護師さんが研修に来られています。 また、開業医さんや地元の消防署の救急救命士さんから問い合わせを頂いており、いずれ見学に来て頂き、どういう研修ができるかなど話し合いたいと思っています。 当初は、県立病院の研修医や看護師さんを主にということですが、公的な施設という立場から、順次、地域に開放していく方向で考えています。
さらに、神戸大学と連携し進めているプロジェクトがあります。女医さんの病院への復帰プログラムです。医者不足の一つの原因として、女医さんが家庭に入って、病院に復帰してくれないという事があります。再教育の場として、麻酔センターを提供しようというもので、現在、その作業を進めています。子育てが一段落ついて、麻酔医として復帰したいという希望があり、研修を受けたいという希望があれば、ここで引き受けて、基礎的トレーニングを受けて頂こうというものです。
※医師卒後臨床研修制度 (厚生労働省より)






