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CSS(Clinical Skills & Simulation)センターの必要性  亀田総合病院 江口先生インタビュー

聞き手(=IMI)

CSS(Clinical Skills & Simulation)センターの構想はいつからお考えでいらしたのでしょうか?

江口先生:

kameda 構想は2006年の夏、CSSセンターが完成したのが2007年3月でした。当時、医療事故、医療訴訟また医療崩壊など毎日メディアなどで取り上げられていたという理由もありましたが、医療の安全を追求すると医師をはじめ看護師などの技術向上も無視できないと思いました。私は脳神経外科医でもあり年間 300症例以上の手術をおこなってきました。手術の度に患者さんの生命、合併症、QOLに関わる事を意識し考え努力を重ねてきました。このことを多くの医療人が身につけるためにはどうすれば良いか。
個人の努力に任せておくだけでは足りないと、CSSセンターの必要性は以前から考えていました。今回、経営者側の医療技術向上といった意向もあり、即実現に至りました。

 

聞き手

積極的に教育へ取り組んでいらっしゃると伺っておりますが、先生の医療教育への姿勢をお聞かせ下さい。

江口先生:

若い医師は、そこに教育の場がないとなかなか集まらないし育ちません。医療全体としても明るい未来は望むことはできないと思います。教育熱心な医師達のもとで若い医師達が集り教育を受け成長していき、その経験を積んだ医師達がまた次の医師達に教育していくといった研修医が集まってくれるような場(システム)がないと病院としても将来性がないといっても良いでしょう。その役目を成すのがCSSセンター構想です。

 

聞き手

CSSセンター設立にあたって、高機能患者シミュレータ「ECS」をご選択頂きましたが、当時から「ECS」をご存じだったのでしょうか?

江口先生:

当時、BLS訓練用マネキンはもちろん知っていましたが・・・“「ECS」”・・・実は全く知りませんでした。CSSセンターの構想にあたり、虎ノ門病院分院シミュレーション・ラボセンターとオーストラリアの3施設(モナッシュ・メディカル・センター 、フリンダーズ大学シミュレーションセンター、クイーンズランド・ヘルススキルズ・デヴェロップメント・センター)を視察しました。

その中で、従来の訓練用マネキンとは違ってコンピュターソフトを活用し、生理学・薬理学モデルに基づきバイタルとマネキンが自動的に動く、優れたものがあることを初めて知りました。それがECS でありまた、麻酔用の高機能患者シミュレータ(HPS)でした。

海外の教育施設は、1つのビル全体がシミュレーションセンターですから驚きですよ。
医学生・医師教育はもちろんのこと医薬品、医療機器の研究・開発など多くの講習会がおこなわれていました。
なにしろビル全体がシミュレーション専用ですからね。この施設の運営は州などからの寄付で成り立っていて、多くの人材と教材や器材が集まってきています。日本では寄付というものが少ないですから、海外のような大きなシミュレーション施設は難しいですね。 

Clinical Skills & Simulationセンター

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