『 看護師の定着率を19%改善!! 看護師レジデントプログラム - プログラムによる取組みの背景 - 』
プログラムによる取組みの背景
米国は、市民の健康及び経済力にマイナスの影響を及ぼす看護師不足に直面しています。専門家は2020年時点で100万人の看護師が全米で不足すると予測しています(保健社会福祉省保健資源事業局、HRSA、2006)。看護師の高齢化、女性の職業選択機会の変化、ベビーブーム世代への医療需要の増大などが、米国におけるこの問題の一因となっています。
国際的にも先進国の77%で看護師不足が、発展途上国では、さらに大きな看護師不足が報告されています(WHO、2006)。
看護師の不足が悪化するにつれ、米国内外で看護師の獲得が難しくなり、競争は増大しています。このための病院間の競争も悪化し、多くの看護師が発展途上国から先進国に移動しています。
この傾向は、病院に過剰なコストをもたらしています。
実際に、米国の病院では看護師の転職1%当たり1年で$30万を支出しています(Jones、2008)。病院管理者はこれらの財務的な現実に対する解決策を探しています。
同時に看護師の能力、患者さんの安全、治療の質の向上に関心を払いつつ、経験の浅い看護師や他の国からの看護師を病院は雇わなければならない状況にあります。世界的には看護師の養成面において標準化がなされておらず、統一性が無いために、医療システム崩壊の危機に直面しています。一方で、看護師の臨床能力及び経験が限られたものであるため、医療の質及び安全面で脅威となっています。
WHOではうまく機能している医療システムを次の様に定義しています。
1)空間及び時間的に医療を利用できること
2)専門知識、スキル、行動面における能力のあること
3)きちんと、そして尊厳を持って人々を治療できること
4)スタッフの時間及びスキルの浪費を抑えながら、最大限の効果的な医療サービスを
提供し、その成果を出す生産性があること
(WHO 2006)
また、このレポートはキーとなる方法及びシステムを要約しています。
これらが実行されれば、総合的に医療スタッフのパフォーマンスに好影響を与えることになるでしょう。
この中では職務内容説明書、典型的行動様式、行動規範、適合するスキル、聴取やフィードバックといった支援・指導方法も挙げられています。報酬、情報、コミュニケーション、チームマネジメント、説明責任、能力、生涯教育、プロフェッショナルとしての成長を含む戦略も挙げられています。
病院が解決すべき問題の最重要項目の一つに、『世界的に見て能力のあるプロフェッショナルな看護師が非常に不足している時期に、いかにして看護師を育成するか』を挙げています。
能力、専門性は、患者さんの安全及びQuality Of Care Patient Outcomes によって測定可能です。知識のある看護師はコミュニケーションの中でその専門性を示し、患者さんや家族や他のスタッフと良好な関係を構築します。
一方で、看護に秀でることに努力を払い、生涯に渡る学習を行うことは、医療の質に大きなインパクトを与えます。
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