全血式血小板測定装置「SFP変法」の新たな展開
4.測定時の吸引圧力推移データの表示、オプション設定
マイクロメッシュ法はその測定原理から吸引時の圧力推移を確認することが非常に重要です。
WBAカルナでは、最終的な凝集率(棒グラフ)の表示やPATI算出値だけではなく、吸引時の圧力推移データを取得し、表示させる機能が採用されました(図12)。これにより、凝集塊のメッシュ抜け現象(図13)が起こる特異検体の観測や圧力起伏ポイントの測定、試技ミスを特定などの判定が可能となり、従来機では判断、解析できなかった検体に対し総合的な判定が行えます。また、オプション設定により測定時の検体温度設定(32~40℃ 図14)、吸引速度設定(吸引流速設定)、吸引量設定など多様な条件での測定ができますので、血小板研究分野に於いても有用な装置となっています。


5.WBAカルナの応用
WBAカルナは、血小板機能の検査や抗血小板投与患者さんの薬効モニタリングを簡便に測定できるだけでなく、新機能である4チャンネル独立吸引測定は、測定時の柔軟な試薬設定に対応します。
例えば、従来の全血血小板凝集能測定装置ではできなかった同一検体での2チャンネル毎に別種類の試薬を使った測定(図15)は、血小板機能のスクリーニング検査で使用されています。また、別種類の抗血小板薬を反応させて、同一試薬濃度で測定を行う検査方法は、抗血小板物質の凝集抑制効果の確認実験を行う場合に有効です。(図16)
ベットサイドで測定が可能というメリットを生かし、人工心肺使用手術中の血小板機能測定応用も検討されており、ACTやトロンボエラストグラムでは測定不可能である術中血小板機能の詳細検査応用も見込まれています。







