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ワッツ・モナール(3) 「Monnal T50 特徴と機能」

 

第3世代のポータブル人工呼吸器Monnal T50 の秘密に迫るワッツ・モナール第3回は、「Monnal T50 特徴と機能」をご紹介させていただきます。

 

東日本大震災、その後に起きた計画停電の教訓からポータブル人工呼吸器は大災害や大規模停電に対する充実した機能を備えた機種が求められています。Monnal T50 は、長時間駆動可能な大容量の内蔵・外部バッテリを備えている上、操作ミス低減を目的とした病院用画面と在宅用画面の切替機能や、換気状態が変化する患者さんにも換気条件を即座に変更することが可能な2種類の換気モード同時設定機能を装備しています。その他にも充実した機能を搭載しています。今回はその中から5つ特徴をピックアップし、ご紹介させていただきます。

 


大型タッチスクリーン

Monnal T50 では大型タッチスクリーンを採用しており、人間工学に基づいた操作性を実現しています。院内、在宅での使用で表示されるモードを変更することが可能です。院内仕様では、ハイエンドマシン相当のグラフィック機能を搭載していることからループ表示を描写します。在宅仕様では、シンプルで取り扱いが容易になっています。

 

Monnal T50 では、波形表示(圧、フロー波形)、ループ表示(P-V、V-F、P-Fカープ)、トレンド表示(USBメモリに出力可能)、履歴表示(4000イベント、72時間まで記録)が可能です。主な換気モードとして、VCV、PCV、SIMV(VCV)、CPAP+PSV、CPAPの設定が可能です。

その他に、PSV、CPAPモードで使用可能な無呼吸バックアップ、呼吸器の使用時間・トリガーヒット率の状況など確認、履歴・トレンド確認、3段階(昼、夜間、真っ暗)輝度調節、換気モードに対応するアラーム項目表示、ワンタッチで起動できる新規プログラムの設定機能、一時的な環境変化が発生した時に使用するブースト機能、鼻マスク換気に対応できるNIVモード、換気を自動補正するオートテスト機能など充実しています。これらについては、次回ワッツ・モナールで詳細をご紹介させていただきます。

 

 

自動気圧補正

Monnal T50 には大気圧センサが搭載されており、大気圧を常時モニタして 換気量、酸素濃度測定の補正を行っています。 

航空機の離着陸時でも使用可能となる 「RTCA/DO-160G」規格に適合しています。

災害時の広域搬送、救急搬送時はもちろん、航空機での移動にもご使用いただけます。

 

 

下記は本年7月の第35回日本呼吸療法医学会学術集会で行われたセミナー「新世代ポータブルベンチレータの臨床試用研究報告」の中で、国立病院機構箱根病院 臨床工学技士瓜生先生が発表されたもので、世界遺産となった富士山5合目までMonnal T50を移動し、自動気圧補正機能を検証されたものです。この発表の様子を記録したDVDは、コチラよりお申込みいただけますので、ご興味ご関心がありましたらお申込みください。

 

 

インターナル クーリング方式

Monnal T50 では、一部のフローを循環させてモーターを冷やすインターナル クーリング方式を採用しています。航空機のジェットエンジンと同様の空冷方式で、タービンの回転により発生した外気のフローを取り込みます。

【タービンASSYに設けられている安全機構】

モーターのオーバーヒートを防ぐため、一部のフローを循環させてモーターを冷やす機構が設けられています(インターナルクーリングフロー)。 インターナルクーリングフローは、流量の高い吸気時だけでなく、呼気時(ベースフロー)や小児使用時といった流量低下時にも流れます(常時流れる機構になっています)。

 

 

 

マスフローセンサ

Monnal T50 では、温度気温の影響を受けず高精度で安定した換気測定を実現することができるマスフローセンサを採用しています。マスフローセンサは、一般的な差圧式・熱線式センサに比べ、熱線がフローの流れる箇所にないため、熱線への異物付着等による精度・耐久性の低下が起こり難い上、2点(下図A、B)で温度変化を測定しているため、高い精度での換気測定を行うことができます。

 

 

 

 

ダブルブランチ呼気弁

呼気弁は、ディスポタイプとリユースタイプがあり、リユースタイプはオートクレーブで約50回の滅菌が可能です。

シングルユースは洗浄可能、滅菌は不可です。

呼気フローセンサは熱線式です。ゲイン調整はオートマティックテスト時、キャリブレーションを実施し、ゼロ調整は、2分毎(吸気時)、呼気フローセンサキャリブレーションを実施します。

 

 

呼気弁と呼気用フローセンサーは、Monnal T50 本体内側に収納され、移動時の接触による破損を防止するよう設計されています。ダブル回路使用時は、呼気の換気を測定することができるため、マスクや気管チューブ・回路からのリーク状況が把握できます。ダブル回路からシングル回路への交換もワンタッチ操作となっています。

 

さて、次回 ワッツ・モナールでは、上記に記載しましたとおり、モニター設定などについてご紹介します。

 

 

(2013年11月 人工呼吸器部 野澤)

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