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デューク大学 ICU人工呼吸器プロトコール Ⅴ成人に対する人工呼吸のプロトコール(3)/追加1/追加2/追加3

成人に対する人工呼吸のプロトコール(3)

Ⅴ 成人に対する人工呼吸のプロトコール(3)

C. 患者の急激な病態悪化の際にとられる処置について

1.急激な酸素飽和度の悪化(SpO2<80%)や低血圧(20mmHgを超える平均血圧の低下)、急激な気道内圧の上昇、もしくは急激な1回換気量の減少などに見られる、人工換気中の患者の病態悪化に対して、RCPは以下の対処を実施する:

a) 看護師と医師に直ぐに知らせる
b) 蘇生バック、FiO2 1.0による手動換気をおこなう
c) 以下の状況を疑い、患者の評価をおこなう
急性気道閉塞
気管支痙攣
気胸
チューブトラブル―例:事故抜管、カニューレの外れ、片肺換気
医療機器のトラブル
d) 急性代償不全が深刻な低酸素血症、もしくは急性低血圧を引き起こすような場合は、医師に動脈血ガスのサンプルを採ることを提案する
e) 医師に“stat”胸部X線をとることを提案する

追加1: 耐久性(tolerance)の基準

患者は、以下の項目のうち、1項目にでも当てはまれば、部分的呼吸サポートもしくはSBTへの耐久性(tolerance)がないと判断する

1. 浅く早い呼吸が起きている場合:f ≥35、もしくは1分前と比べて10回/分以上呼吸回数が増加している場合
2. 呼吸困難、発汗、過度な呼吸筋の使用、可逆的な呼吸(paradoxical respiration)が促進している場合
3. 心拍数>120回/分、もしくは他に原因が見られないにも関わらず心拍数が20回/分以上上昇した場合
4. 拡張期血圧が他に原因が見られないにも関わらず20mmHg以上変化した場合
5. 不整脈の促進、精神状態の悪化、動脈血ガスの悪化が見られた場合

追加2: FiO2/PEEP対照表

目標値:55 ≤ PaO2 ≤ 80
目標値:88 ≤ SpO2 ≤ 95

標準設定:患者が目標値よりも低い値を示している場合、以下の表に従って設定値を1段階上げる。目標値よりも高い値を示していた場合は、設定値を1段階下げる。 ―PEEPの調整は臨床的な評価に基づき、以下の表に従っておこなう。

FiO2
PEEP
.30
5~14
.40
5~16
.50
8~18
.60
10~20
.70
12~20
.80
14~22
.90
16~22
1.0
18~24

追加3: 抜管の指標
以下の項目を全て満たした時点で、患者の抜管を考慮する。

1.SBT(CPAPもしくはPSV=5cmH2O)実施30~120分後、【rapid shallow breathing index(頻呼吸指数):RSBI:f/Vt】<100である
2.PaO2/FiO2 > 180で、PEEP ≤ 5cmH2O(CPAP)、且つFiO2 ≤ 0.4である
3.適切に気道が保護され、呼吸ドライブも安定しており、2時間毎の吸引で充分である
4.上気道に異常が疑われる患者に対して、【カフリークテスト】をクリアする

 

 

 

 

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