第3回 Helioxの治療上の利点と臨床的な問題点について [最終回]
【解説】John D. Davies氏
Duke University HospitalのRRT 、Clinical Research Coordinator
最後にHelioxを日本で普及させるためにコメントをお願いします。
長い間、Helioxは米国で使われませんでしたが、最近改めて注目されています。特に吸入ガス密度を小さくするHelioxによる呼吸は、肺メカニクス に様々な好影響をもたらします。圧が減少し、そのことによって呼吸仕事量が減少。そして、前述のCOPD患者さんでは酸素消費量が減少し、換気、ガス交 換、CO2排出を促進しています。 お示しした症例からも判るとおり、Heliox供給が可能な限り早い程、特に喘息患者さんでは急激な改善効果が見られ、数日で抜管できます。
しかし Helioxは、Heliox供給用に設計及びキャリブレーションされた人工呼吸器に組み込まれることが理想的です。
我々が使用し、米国で現在まで認可されているのはViasys社製AVEAだけです。使用した人工呼吸器の波形画像もこの機械から取っています。

AVEAを使用すれば換気量の心配をする必要がありません。さらに良いことに、法的責任問題も起きません。(米国でのFDAの認可及び日本での薬事承認取得済み)
最後に、Helioxは有効な道具ですが、一時的な効果しかないということです。Helioxは何も改善しません。Helioxの効果というのは、治療薬 が効くまでの時間、病気からの自然治癒、回復までの時間などを稼ぐことなのです。Helioxを使うことで、患者さんにとってどのような治療がベストであ るかをプランニングする時間を与えてくれるということなのです。
John D. Davies先生、長いインタビューにお答えいただきありがとうございました。
Helioxが日本の呼吸療法に革新的な変化をもたらす日が必ず訪れると期待しておりますが、その時にはまた先生のご経験をお聞かせください。
<インタビュアー> 清野






