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救命救急での神経学的予後指標

救急

救命救急に搬送される意識障害患者のモニタリングに、近赤外分光法を用いた装置NIRS (Near Infra-Red Spectroscopy)を使用し、脳組織酸素飽和度を測定する機会が見られるようになりました。

これは、近年、脳組織酸素飽和度が脳虚血における酸素代謝障害を鋭敏に捉えることが明らかになってきていることが発端となっています。 2010年10月9日~11日、東京ビックサイトにて開催された救急医学会 第38回日本救急医学会総会・学術集会で多数の演題発表があったことからも分かるとおり、指標の一つとして注目を集めています。

 

にろ

NIRO-200NX(浜松ホトニクス社製)は、近赤外光の3波長を使用し、TOI(脳組織酸素飽和度)を測定します。
NIRO-200NXの最大の特徴は脳組織酸素飽和度以外に、以下4つを測定している点です。
【1】脳血液量相対値(nTHI) ・・・ 最初に計測した血流を[1]と捉えて、血流変化を測定します。
【2】脳組織中のΔO2Hb(酸素化ヘモグロビン変化量)
【3】ΔHHb(脱酸素化ヘモグロビン変化量) ・・・ 血液ガス分析装置で言う「還元Hb」を指します。
【4】cHb(総ヘモグロビン変化量) ・・・ 各Hb変化量の単位は、μmol/L で表します。


脳血液量相対値(nTHI)、脳組織中のΔO2Hb(酸素化ヘモグロビン変化量)、ΔHHb(脱酸素化ヘモグロビン)量、cHb(総ヘモグロビン変化量)を同時に測定することによって、組織酸飽和度のみを測定している場合と比較して、神経学的予後指標として多くの情報を得ることができ、脳虚血、脳鬱血の識別も可能となります。 脳組織酸素飽和度だけでなく、脳血液量相対値やこれらの脳代謝情報が測定可能であることから、低体温療法時のモニタリングとしても、活用の場が広がることが期待されます。 

 

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近赤外分光法:波長700~900nmの近赤外光は生体を破壊することなく非侵襲的に透過することから「生体の窓」と呼ばれています。このため、近赤外光を用いることで脳など深部の組織の測定が可能となります。近赤外分光法では、この領域での酸素化ヘモグロビン(O2Hb)と脱酸素化ヘモグロビン(HHb)の光吸収特性の違いを利用して、それぞれの成分の測定をおこないます。

 

アイ・エム・アイでは、NIROシリーズ「NIRO-NX」を2010年1月より発売開始しました。
「NIRO-NX」では使い易さにこだわり、タッチパネル画面、外部モニタへの接続やデータ出力可能できる多彩なインターフェイスを備えています。  

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赤外線酸素モニタNIRO-200NX
使い易さに新しくなって新発売
・タッチパネル画面
・30分バッテリを搭載
・ベッドサイドにも据え置き可能なコンパクトなボディー

 

※NIROとはNear Infra-Red Oxygenation Monitor:
  近赤外酸素モニタの頭文字を使った浜松ホトニクス株式会社の登録商法です。

 

詳細については商品レビュー「赤外線酸素モニタNIRO-200NX」をご覧ください。

NIRO-200NXについてのお問合わせ、使用のご希望等は、こちらよりお問合わせください。

 

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