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東日本大震災から3 年が経過して

大きく激しく揺れる大地、有り得ない動きをする建物、直ぐに起きた大規模停電、いずれも久し振りに経験する、いや初めて経験するものでした。3.11 東日本大震災です。
私は盛岡で被災し、翌日自宅の有る仙台にたどり着きました。幸いにも自宅の被害も有りませんでしたが、通信を含むライフラインが全て止まり不自由な生活を強いられ、この状態が永久に続くのではないかと恐怖心を抱いておりました。私の住んでいる周辺は、1週間程度でガスを除き復旧したので、それ程大袈裟のものでは有りませんでしたが、津波被害を受けた沿岸部の方々は、未だ不自由な生活を強いられているのは、繰り返し報道されている通りです。この度、1年振りに陸前高田に行ってきましたので、ご報告致します。

 

昨夜3月7日、岩手県盛岡市に泊まりましたが、雪が降っていました。今朝3月8日もかなりの勢いで降っていましたが時折晴れ間が覗く事も有り、目的地の陸前高田は太平洋沿岸でもあり到着する頃には雪も止んでいるだろうと思いながら向かいました。しかし陸前高田に到着する頃は、まだ雪が降っておりました。3月とはいえ、東北はまだまだ冬です。
岩手県一関市で高速を降り一般道を1時間程度走ると、左右で大船渡と陸前高田に行く方向が変わる交差点に着きます。そこから海方面に向くと鉄道用の橋が有りました。震災当時は橋の部分は完全に流され、線路が引きちぎられて橋脚からはみ出た状態でした。1年後【2年前】には、はみ出た線路は取り除かれており、橋脚だけが取り残されている状態でしたが、それから更に2年経過した現在も橋脚だけがぽつんと取り残されています。

 

その交差点を右折し、陸前高田に向かったところ、直ぐにローソンが見えてきました。

震災当時は店の外観だけ残り、全てが流されていた店です。1年後【2年前】には仮設店舗で営業再開、2年後【1年前】には本格的な店舗として再開されていました。今年は、去年と変わっておりませんでしたが、私にとっては思い入れのある店なので、買い物をしてレジ横の募金箱に小銭を入れてきました。

 

コンビニを含む一帯は、海から2~3km離れているので、川沿い【コンビニは川沿い】を除き被害は拡大しておりませんでした。その分復旧も早く、未だ仮設店舗が多いのですが、大分元の町並みを取り戻しつつ有ります。本格的な店舗もちらほら出来ております。
それから更に海に向かうと、景色は一変します。1年後【2年前】と殆ど変わらない光景です。震災直後は、道路の脇に瓦礫が積み上げられていました、1年後【2年前】は取り除かれていましたが、その後更に2 年経過した現在も殆ど変わっておりません。

 

旧市街地は、当社がいくつもの商品を納めていた陸前高田病院も含む街並みが有りましたが、今は全く何も残っておりません。陸前高田病院には、何度となく訪問しましたし、病院前のコンビニやドラッグストアー等も未だに目に焼き付いています。1年後【2年前】は、まだ病院の建物が残されており、2年後【1年前】は看板を含む塀や土台が残されていたので、そこに病院が存在していた事が判りましたが、今は何も残されてなく見渡す限り更地でした。今は、何処に病院が有ったのかも判りません。震災直後は、至る所に有った瓦礫の山が1年後にはなくなり、2年後には土台を残し撤去され、3年後の現在は更地になっているので、確実に少しづつ復旧されているのは判りますが、自然災害の脅威の前に人間の出来る事は限らており、完全に復旧復興するには膨大な時間を要するものだと、改めて実感しました。

 

しばらく国道を走っていると、国道沿いに有った5階ての建物が未だ残っていました。去年はまだ、他にも4~5 階建ての建物が幾つか残っていましたが、今は見渡す限りこの建物以外は有りません。変な期待の持ち方ですが、来年はこの建物も撤去され、復旧がより進み、完了する事を期待しています。

 

復旧と共に僅かではありますが、復興も感じる部分も有ります。高台移転先と沿岸部を結ぶ工事用の大規模なベルトコンベアーが設置されていました。土砂の運搬等に使われている様ですが、これを設置する事で工事の期間が大幅に短縮される事でしょう。

その他にも、他県ナンバーのトラックやダンプカーも多く見受けられました。一昨年よりも昨年、昨年よりも現在の方がより多くの重機を目にしますし、先のベルトコンベアーの様に、工事の為のものと思われる建造物が増えております。復旧から確実に復興に軸足が
移っている事も感じられます。

 

最後に、奇跡の一本松に行きました。昨年は、植え替えている途中で足場が未だ残っていましたし、その後再度植え替えられたと報道されていました。今は、完全に植え替えられており、記念プレートも設置されていました。これが有る事で、今後永久に震災の記憶
が風化されない事を願っております。

 

震災が起きて3年が経過しますが、津波の被害者の生活はまだまだ元に戻らない事は報道されておりますし、今回改めて実感しました。復旧だけでもこれだけの期間を要しており、完全復興にはどれだけの時間を要するのかは想像もつきません。東北の復興事業と東京オリンピックの影響で、建築資材や人件費が高騰して、公共事業が滞ているとの報道も複雑な思いで聞いております。復興の為の補助金も使い勝手が悪く、中々現地に届いておりません。諸事情は有ると思いますが、被害地区の復興が今後加速される事を切に願って止みません。

 

(2014年3月 仙台顧客サービスセンター室井)

 

 

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