TOP  > 体温療法UpToDate  > 詳細

アークティックサンに関するQ&A集(前編)

【ArcticGel PADS 熱伝導パッド】 

熱伝導パッド熱伝導パッドでは熱伝導に優れたハイドロゲル層、フィルム層、断熱性に優れたフォーム層の3層構造。水に直接触れることなく装着部位をむらなく冷却します。

 

 

 

 

質問 4つの熱伝導パッドをすべて使用すべきですか?

答え パッドサイズ表で患者さんのサイズに合った熱伝導パッドを貼り付けてください。体表面積(BSA)の約40%を少なくとも4つの熱伝導パッドで覆うことが必要です。

 

 

質問 患者さんの四肢(一部)が切断されている大腿切断(AKA)のような場合、4枚の熱伝導パッドを使用する必要はありますか?
答え 患者さんの四肢の一部がない場合、その失われた分だけ全体の体表面積が少なくなります。利用できる体表面積の40%は被覆してください。

 

 

質問 なぜ5日毎に熱伝導パッドを交換しないといけないのですか?

答え ハイドロゲルに含まれる水分が熱伝導パッドの皮膚への密着性及び熱伝導率に影響するゆえ、患者さんの体温調節能力にも影響を与えます。熱伝導パッドに湿り気があり、密着していることを定期的にチェックしてください。ハイドロゲルが皮膚に均一に密着しなくなったら、熱伝導パッドを交換してください。このため少なくとも5日毎に交換してください。

 

質問 違う患者さんに熱伝導パッドを再使用できますか?

答え 常にシングルペイシェントユースで使用してください。

 

質問 熱伝導パッドを装着する前に患者さんを清拭する必要はありますか?

答え いいえ。しかし熱伝導パッドは清潔で乾燥し、傷の無い部位に装着してください。皮膚が乾燥していない場合、ハイドロゲルが皮膚から水分を吸い、密着性が損なわれます。

 

質問 患者さんを清拭するために熱伝導パッドを毎日取り外す必要がありますか?

答え ハイドロゲルは生理的にバランスのとれた環境を提供するため、毎日清拭する必要はありません。定期的な看護で熱伝導パッド下の皮膚を観察する必要があります。

 

質問 もろい皮膚(皮膚裂傷、腹水、浮腫)に熱伝導パッドを貼るときはどうでしょうか?

答え 傷のない皮膚に熱伝導パッドを貼る事が重要です。
ハイドロゲルは生物学的適合性があり、製造元が推奨する方法で使用すれば、毛や皮膚が引っ張られるようなことはありません。
ハイドロゲルはクリーンですが、滅菌されてはいません。このため、傷の上には貼らないでください。 ・熱伝導パッドを貼っている皮膚の状態を頻繁に(4~6時間毎に)チェックすることが重要です。

 

質問 熱伝導パッドは除細動パッドを装着する際に邪魔になる事はないでしょうか? 
答え 体表面積の一部がペースメーカーのパッド等で使われますが、看護の際に問題とならないように注意してください。
常に電極パッドは患者さんの皮膚に直接貼り付け、熱伝導パッドはその上から貼り付けてください。 

 

質問 もし、患者さんが汗をかいている場合は?
答え 熱伝導パッドは皮膚から損失した水分を吸収する事ができます。 熱伝導パッド内を冷却水が流れる事で発汗を最小限にします。 熱伝導パッドを装着する前に、患者さんの体を乾燥させている事が重要です。

 

質問 ドレーンチューブや胃チューブ(Gastric-Tube)を使用する際は?
答え チューブ挿入部分(ドレッシング部分含む)に熱伝導パッドが触れないようにするため、熱伝導パッドの白い保護シートは張り付けたまま、熱伝導パッドを折り返して貼り付けてください。

 

質問 腹部を切開(腹部手術後など)された患者さんに対しては?
答え 切開部位から離すように熱伝導パッドを折り曲げて使用してください。 熱伝導パッドは必ず傷の無い皮膚に貼るように注意してください。 

 

 

質問 患者さんが失禁(大便を含)するような場合は?

答え 熱伝導パッドの外側が汚れた場合は、石鹸や水で汚れを落とすことができます。 熱伝導パッドの内部(ハイドロゲル部分)が汚れた場合は、熱伝導パッドの交換が必要です。

 

 

質問 ラテックスフリーですか?

答え 熱伝導パッド及びArcticSun本体共にラテックスフリーです。

 


【TEMPERATURE MONITORING 温度モニタリング】 

熱伝導パッド目標体温までの時間を表示する「カスタムメニューディスプレイ」、直近5分間の体温変化を表示する「体温トレンドインジケーター」、水を速やかに回収する「脱水モード」等を完備。

 

 

 

 

質問 最初、膀胱用温度プローブをArcticSunに装着したところ、とても低い値が表示されたのはなぜ?

答え 温度プローブを包装から取り出し、患者さんへ装着後にサーミスタが患者体温に順応していくために数分間の時間が必要となるからです。包装から取り出した時点では、体温と比べサーミスタの温度は低くなっています。
サーミスタの読み取り値が安定しているにも関わらず、フォーリーカテーテル(膀胱用温度プローブ)を挿入後15分くらい経った時に温度測定値がやや上昇す ることは珍しいことではありません。この場合の温度上昇は、temperature spike(体温の一時的上昇)やシバリングを示しているわけではありません。ArcticSunは患者体温が安定したとこをモニタするまで冷却を開始し ません。

 

 

質問 フォーリーカテーテル(膀胱用温度プローブ)は尿量が一定以上なければ信頼性がないので、患者さんが必要最低限の尿量を出せるかどうかが問題となるのでは?
答え 低体温療法では通常は尿量が多くなるので、排出される尿量の増加が見られることを   確認してください。30cc/h以下に尿量が低下するような場合は、膀胱用温度プローブの製造元に正確な値を読み取れる最小尿量(流量)を確認してください。
一部の施設では膀胱注入を行って膀胱温をモニタしています。しかし、この処置によって温度の正確性が損なわれることがある事を心にとめておくことは重要です。
膀胱温を正確に測定するには尿量の排出量に依存します。正確に測定するためには、膀胱温プローブの製造元が推奨する最小尿量を超えていることを継続的に確認してください。

 

 

質問 サーミスタのフィラメントに金属を使用している膀胱用プローブや直腸用プローブはMRIで問題となりませんか?

答え Smith社/Level 1社製フォーリーカテーテルに関しての文書があり、Medivance社ではこの文書を元に、これらのカテーテルはMRIで使用可能としています。 その他のプローブのMRIにおける使用については、各社製造元へお問い合わせください。
Medivance社より提供しているArcticSun(ケーブルを含む)及び直腸用プローブは、MRIで安全に使用できるとは言えません。MRI装置 が作動する前に、MRI室から室外に出してください。MRIで使用する機器や用具については、製造元にMRIでの使用についてお問い合わせください。

 

質問 スワンガンツカテーテル(PA)をArcticSunの体温コネクタに接続、あるいはLicoxカテーテルを利用してArcticSunをコントロールできますか?

答え できません。ArcticSunはYSI400シリーズのプローブと互換性がありますが、通例、  スワンガンツカテーテル(PA)は、YSI-400シリーズ同等品に求められる事項に適合しません。

 

質問 どの種類の体温プローブが接続可能ですか?

答え Bard社製フォンジャック、ネルコア社製ダブルprongコネクタ、メディサームの直腸用のフォノプラグが使用できます。

 

質問 本体で温度単位の変更は可能ですか?

答え メニューの「ショウサイセッテイ」から、華氏(kasi)・摂氏(℃)への変更が可能です。

 

 

 

print もどす
© 1997 IMI Co., Ltd.