横浜市立大学附属市民総合医療センター 高度救命救急センターでの低体温療法
心肺停止! - 突然死を救うために -
高度救命救急センターの救命ホットラインが鳴り、横浜市安全管理局消防指令センターの救命指導医の声が飛び込んでくる。
「60代男性。駅の改札口で突然倒れ、駅員が心肺蘇生を開始。AEDを1回使用しました。救急隊が現場に到着した際の心電図波形は心室細動です。所要10分程度で貴院に搬送可能です。受け入れお願いします。」
「ER、ER。60代男性。VF-CPA、ETA 10分。」と館内放送が流れる。看護スタッフは受け入れの準備を行い、ER担当の医師が救急処置室に集まる。
まもなく、救急車が到着し、ストレッチャーに乗せられた患者が運び込まれる。
「搬送中の電気的除細動で自己心拍が再開!」
救急隊員の声を聞き、待機していた蘇生チームはリーダー医師の指示のもと、すみやかに蘇生後治療を開始する。
心肺停止蘇生後意識障害が残存。経口気管挿管による気道確保。末梢静脈路から冷却細胞外液開始。
12誘導心電図で胸部誘導にST上昇あり。Arctic Sun装着後に緊急冠動脈造影開始。
注)
救命指導医:横浜市では院外心肺停止傷病者は、原則として直近の12病院に収容する。12病院から12時間交代で医師が消防指令センターに常駐し、現場の救急隊に対するメディカルコントロールを行っている。
CPR: cardiopulmonary resuscitation
心肺蘇生
ER: emergency room
救急処置室
(この場合は、救急患者が搬入されてく
ることを知らせる横浜市立大学附属市
民総合医療センター高度救命救急セン
ターでのコールサイン)
VF: ventricular fibrillation
心室細動
CPA: cardiopulmonary arrest
心肺停止
ETA: estimated time of arrival
救急患者の到着予定時間






