工具に関する豆知識
工具の適正使用については、“メンテナンス作業における注意点”の中で触れましたが、工具の種類や使用方法などについて、プラスαの知識を少しだけ・・・。
ボルトナットを回すのは、ボックスレンチ?メガネレンチ? モンキーレンチ?
たしかにどのレンチも正しく使用すれば、ナットを回すことができますが、その特徴から適しているのは、ボルトの側面6点に接し力が加わるボックスレンチか メガネレンチといえるでしょう。モンキーレンチは2点で接するため、角をなめやすいので注意して使用してください。しかし一方では、一本あれば複数サイズ に対応できる利便性がありますね。 ところで、何故“モンキー”・・・? 諸説ありますが、どうやら、考案者のあだ名が“モンキー”だったとか・・・。
ラジオペンチでチューブを挟むと、チューブに傷が!
“ラジペン”などと呼ばれ、ペンチ類の中でも、言わずと知れたメジャーな工具です。ラジオペンチはその先端が細いのが特徴で、小さな部品を挟んだり、細か な作業や狭いスペースでの作業に用いられます。人工呼吸器のメンテナンスなどにおいて、チューブを挟むことに用いることもありますが、その際は注意が必要 です。 ラジオペンチの先端には、滑り止めの加工が施されています。ですから、柔らかいものを強く挟んでしまうと、傷がついてしまうことがあります。そういう場合 は、滑り止め加工が施されていないものを使用すると、傷もつきません。お手元のラジオペンチ、先端の内側を一度確認してみてください。
六角レンチのサイズが合わない!?
キャップボルトを回す六角レンチ。サイズが合わなくて回せなかったという経験をお持ちの方も多いのでは? キャップボルトに限らず、ネジ、ナットなどは、そのネジ穴、ネジ山、ピッチなど、ミリサイズとインチサイズそれぞれの規格があります。当然のことながら、3/16インチのキャップボルトに対して、4mmの六角レンチではサイズが合いません。 とはいえ、キャップボルトを見ただけで、それがインチサイズかミリサイズかは、なかなか見当がつきません。そこで、簡単な見分け方。その器械、米国製ならインチ、日本製や欧州製など、米国以外ならミリと覚えておくと良いでしょう。
モンキーレンチを回す方向をご存知ですか?
モンキーレンチ、実は、回したい方向に対して、モンキーをセットする方向、つまり力を加える方向が決まっています。モンキーレンチは必ず下あご側に回して使用します。上あご側へ回すと、下あごに無理な力がかかり、レンチを破損する原因になります。 モンキーレンチを使用する際は、まず、上あごにナットをあわせ、下あごがぴったりつくように、口径を調節し、奥でしっかりと挟みます。モンキーレンチの頭部を上下方向に動かしてみて、ガタつきが無いことを確認してから、矢印の方向(下あご側)に回します。
IMIサービスマンの工具カバンちょっと拝見!

サービスマンに聞く、工具に関する一問一答
Q:工具を使う上で気をつけていることは?
A:いい仕事(作業)をするためには、適切な工具を正しく使用することです。
Q:随分いろいろな工具が入っていますね?
A:サービスマンは、古い器械から新しい器械、国産品から輸入品まで、取り扱っている様々な機器の、様々な状況に対応しなければなりませんから。例えば六角レンチのセットも、ミリとインチそれぞれが必要です。
Q:その他、心がけていることはありますか?
A:常に整理整頓しておくことです。そうすると、作業効率もあがります。
Q:メンテナンス作業を行う臨床工学技士さんに、作業のアドバイスを。
A:自己流ではなく、手順書に沿って、記載されている注意事項などをよく読みながら慎重に作業をすすめてください。






