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雷シーズン到来で、気をつけておきたいこと

落雷のパターンと過電圧発生

    雷による電子機器への被害の仕組みを簡単にいうと、落雷による電気的な異常、つまり落雷による過電圧、過電流の発生によるものですが、一口に落雷といっても、主に次の3つパターンがあります。

     

    直撃雷
    読んで字の如く。配電線や通信線、建物、アンテナ、機器などへ雷が直接落雷した場合に発生する過電圧で、極めて大きなものとなります。雷が電線を伝わってくるイメージです。

    誘導雷
    落雷被害で最も多いのが誘導雷によるものです。近くにある木や避雷針に落雷し、雷の放電路を流れる電流により、周囲の電磁界が急変することにより、その線路に誘導される過電圧です。 
    逆流雷
    建造物などに落雷した場合に、その接地電位が上昇し、その建造物に引き込まれている配電線や通信線に雷電流が逆流することにより、線路に生じる過電圧です。

     

    誘導雷と被害の仕組み

    みなさん「電磁誘導」という言葉を覚えていますか?フレミング左手の法則・・・懐かしい気がしますね。簡単に表現すると、磁石を動かした(磁力を変動させた)ときに、近くに置いたコイルなどの導体に電圧が生じ、電流(誘導電流)が流れる現象です。雷も同じです。子供のころ理科室で行った電磁誘導の実験が、自然現象として、非常に大きな規模で発生しているというわけです。

     

    落雷の瞬間、高電流が流れます。するとその付近に強い電磁界が発生し、電磁誘導現象によって近くの電線、通信線に高い電圧が発生します。これによってもたらされたサージ電流が電線、電話線などを介して、数km先の電子機器にまで流れ込み、接続しているルーターやパソコン、電話機、電気製品を電気的に破壊してしまうのです。

     

     

雷と電圧降下

    2008年8月4日18時、埼玉県越谷市。上空に怪しい黒い雲が・・・と思ったのも束の間、激しい雷雨が降り始めました。雷鳴と共に、オフィスの蛍光灯が「チカッ!」。 早速、我々は雷の影響を確認するため、UPSに接続していない通常電源の電源電圧調査を開始しました。

    調査に用いたのは、HIOKI社製メモリハイコーダ。 電圧降下や上昇、ノイズも記録できるスグレモノです。調査を開始して間もなく、再び雷鳴と共にオフィスの蛍光灯が一瞬暗くなり、PCを接続しているUPSの警報が鳴りました。 早速メモリハイコーダには電圧異常が記録され、すぐさま解析したところ、何と瞬間的に80Vまで電圧が降下していました。雷といえば過電圧、過電流ですが、電圧降下も発生するのですね。

    記録された

     

    落雷被害の予防  

    簡単で確実な予防は、パソコンなどの電気製品をコンセントから抜いて、雷が遠ざかるまで待つことです。誘導雷は電力線、電話線などを経由して、接続されている電気製品を破壊してしまいますから、コンセントを抜いてしまえば、コンセントから伝わってくる高圧電流で壊れる心配はほとんどないといっても良いでしょう。医療機器などの場合、バッテリを内蔵している機器であれば、同じようにコンセントから抜いてバッテリで動作させたり、外部のバッテリ(UPS)に接続するなどが有効です。さらに、それに備えて、日常からバッテリによる動作確認や、施設の非常電源のチェックが重要ですね。 

    ポイントプラスワンポイント 

    更にこの季節、電源電圧の低下にもご注意ください。例年、気温の上昇と共に、電源異常(電源電圧低下)の報告が増加します。 エアコンの使用増加などにより、電力が集中消費され、施設内あるいは近隣地域全体での電力使用量が増加し、コンセントの電圧が低下することが予想されますのでご注意ください。当社では、バッテリを搭載した人工呼吸器、無停電電源装置など、雷被害を含む災害対策のお役に立てる商品を取り扱っております。 お気軽にお問い合わせください。 【REMIOシリーズ 無停電源装置(UPS)】 安全基準に適合した医用機器専用の無停電電源装置。 突然の停電にも無瞬断で対応可能!

     

 

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