トップページ  / ユーザーの声 / TOSCA使用経験 KKR札幌医療センター 福家 聡 先生 1 / 2 / 3

『TOSCA使用経験』 KKR札幌医療センター 福家 聡 先生

はじめに

低酸素血症を呈している呼吸不全患者に対して、適量の酸素吸入を行うことは日常的に行われる治療行為ですが、患者の状態により適切な酸素吸入量は変化しますし、またCOPDをはじめとする慢性呼吸器疾患患者については動脈血酸素分圧もしくは動脈血酸素飽和度のモニターのみではなく、動脈血二酸化炭素濃度のモニターも必要であることは言うまでもありません。

 

不用意に酸素吸入量を増加するとCO2ナルコーシスを呈する可能性があるからです。また換気量の減少を 認識できると補助換気や人工呼吸への移行をタイムリーに判断できるからです。

通常、動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)についてはAラインを挿入したり、動脈血を穿刺採取して測定をする必要があり、これは侵襲的であり患者負担も大 きいと思われます。そのような方法でも経時的、持続的にモニターすることは不可能です。

また重症呼吸不全を呈していない患者さんに対するスクリーニングや 外来での経過観察では、さらにPaCO2のモニタリングは困難です。

そこで何かいい方法はないものかと探しておりました。研修医の頃には先輩医師から経皮的にPaCO2を測定する方法はあるが、

短時間(4時間程度)しか測定できず、値もあまり信頼できないと聞いていたので、あまり期待していませんでした。

実際これまでに経皮的測定法が広く日常臨床に普及してきたとは思えま せん。しかし最近開発された経皮的動脈血二酸化炭素濃度測定装置(TOSCATM)は、従来の経皮的測定装置を改良し、最大12時間の測定が可能となり、我々の行った基礎的な検討においても臨床使用に耐えうる信頼性を確認できました。

 


福家先生プロフィール 

1997年3月 香川医科大学医学部卒業
2005年3月 北海道大学大学院医学研究科修了

先生のコメント
大学院ではおもにCOPDにおける細気管支での炎症、酸化ストレスなどについての研究に従事しました。またTOSCAについての基礎的検討を行うチャンス をいただきました。今後は、一般病院でこそ得られる臨床的なデータの集積や解析を行って現場にフィードバックしたいと思っています。

 

 

print もどす pdf 次のページ>>

関連一覧

Copyright © 2017 アイエムアイ(株). 医療従事者向け情報マガジン イント http://imimed.jp