掲載:2015年5月 / 文責:クリティカル・ケア部
昨年の日本脳低温療法学会(静岡県沼津市)の初日(2014年8月1日)に開催された「心拍再開後ケアと低体温療法トレーニング」に引き続き、第79回日本循環器学会学術集会【2015年4月24(金)~26(日)、大阪】の前日4月23日(木)に、JCS-Ressセミナー「PCASトレーニング」が大阪市立総合医療センターおよび都島センタービルにて開催されました。
弊社は本トレーニングにおける協賛企業の1社として参加しております。
当日は事前登録された60名を超える受講者(医師:約6割、看護師:約4割)が参加され、受講者には発刊されたばかりのテキスト「心拍再開後ケアと低体温療法 トレーニング・マニュアル」学樹書院 が配布されました。
このテキストは日本蘇生協議会(JRC)出版部から発刊され、日本循環器学会循環器救急医療委員会心拍再開後ケア普及啓発部会の会員が主体となって企画・作成されたものです。
テキストの内容には、心拍再開後ケアに必要な事柄が全て網羅されています。
実際の現場や各施設でのトレーニングなどにも役立つものとなっており、価格も¥2,160/冊(税込) と手頃な価格となっています。受講者はこのテキストを手元に、午前の講義、午後のトレーニングセッションに参加されました。
テキスト「心拍再開後ケアと低体温療法 トレーニング・マニュアル」
学樹書院 価格¥2,160/冊(税込)
また、弊社は午後のトレーニングセッションにおいて関連機材を提供させていただきました。
【 第1ブース 質の高い心拍再開:CPRの質、機械圧迫、呼吸管理、モニタリング 】
関連機材:NIRO-200NX、NIRO-CCR1、Nicolet One、NPi200、アンブマン
心停止症例の転帰を改善させるには、質の高い心拍再開が重要とされ、除細動を組み合わせたCPRの質を高める必要性があります。
胸骨圧迫による疲労を補う機械的圧迫などの有用性を理解し、トレーニング機材による音声や文字でリアルタイムに胸骨圧迫のフィードバックをされることで、客観的評価を行い蘇生中の「CPRの質」を高められます。また、弊社取扱製品の近赤外線分光法(NIRS)「NIRO-200NX」を用いて脳表の組織酸素飽和度をモニタリングすることで、蘇生中の脳血流の指標として「CPRの質」の改善についても近年注目されております。
【 第3ブース 適切な低体温療法:各方法に習熟する 】
第3ブースでは、心拍再開後の体温管理に用いられる主なシステムについて紹介され、各システムにおける使用方法や注意点、体温管理のコツなどについて解説されました。
低体温療法に利用される体温管理法としては体表冷却手法・血液冷却手法・咽頭冷却手法の3つの手法に分けられます。冷却方法に求められる理想的なポイントは、(1)侵襲性が低く合併症が少ない点、(2)実施が簡便で医療スタッフの負担を軽減できる点、(3)安価で医療コストを抑制できる点、(4)冷却効果に優れ目標温度到達まで早い点などが挙げられます。
写真は、Arctic Sun 5000 の説明及び注意点をトレーナーである昭和大学病院救命救急センター、救急看護認定看護師の三浦まき先生より解説いただいている様子です。上述した冷却方法に求められるポイントを総合的にカバーできる製品となっています。
現在、旧モデル Arctic Sun 2000 の下取り・更新キャンペーンを実施中です。
詳細は、弊社営業担当者までお問い合わせください。