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第33回日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会「BCVハンズオンセミナー」の共催を終えて

「第33回日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会」が7月16、17日の両日に宮城県立こども病院の三浦克志先生が会長となられ、仙台国際センターで開催されました。当学会は、1984年4月に「日本小児難治喘息研究会」として設立され、1995年に現在の名称に改称され現在に至っております。
今回は、過去最高の約1000名の方々が参加され、優れたご発表ならびに活発な討議が行われました。

弊社は、BCV治療を積極的にご活用されておられる学会長の三浦先生のご発案で、初日(16日)の15:00から約2時間にわたり「BCVハンズオンセミナー」を仙台国際センター第2会場(萩)にて共催させていただきました。

近年、本邦における陽陰圧体外式人工呼吸器RTXの普及は目覚ましく、既に500を超える急性期医療施設や慢性期医療施設、更には在宅療養においても採用され活躍しております。
これらの施設では呼吸障害を呈した患者に対する換気補助やウィニング目的などに止まることなく、術後管理(循環動態・尿量改善)や肺炎・無気肺の予防、排痰補助および呼吸筋疲労の軽減、呼吸筋ストレッチなどの肺理学療法的なモードを混在させた治療法が様々な症例に応用され、有効な成績を上げているとの症例報告が続いています。

特に小児科領域においては、呼吸障害を呈した患児に対するBCV治療の成果が数多く報告され、一定のプロトコールが固まりつつあり、普及を目指したRCTの多施設共同研究もスタートしたところです。
これまで、呼吸障害(RSウイルスやインフルエンザ感染、喘息等)で一般病院やクリニックの外来診療に訪れた患児は、重症化が予測された場合、多くが入院や専門病院に転院となっています。
しかしながら、基幹病院や専門病院に照会してもなかなか受け入れて貰えず、刻々と憎悪してしまい、ドクターやスタッフの皆様が大変ご苦労されているケースも少なからず発生しているのではないでしょうか。

近年はBCV治療を外来で施すことにより軽快となり、入院や気管挿管が回避できた症例報告が埼玉医科大学病院を始めとし多くの病院から報告されています。特に演者の岡田先生は、埼玉医科大学病院小児科のPICU にご勤務されていた当時から「おかだこどもの森クリニック」を開業されて以来今日まで、約10 年に亘り臨床におけるBCV治療法の研究を続けて来られました。
今回、小児科外来において呼吸障害を呈した患児が来院された場合に、BCV治療を早期に施すことによって、症状の改善(軽快)または悪化を予防し、気管挿管や入院を回避することが可能となることを、長年蓄積されて来られた沢山のデータとご経験を基にご講演されました。
その結果、第1部の講演では、約120名の医師や看護師の方々が参加され、ご聴講いただきましたが、岡田邦之先生のご講演に刺激を受けられたのか、第2部の実技(体験学習)にもそのままの人数がなだれ込む結果となりました。

第2部の実技会場は別室に設けられ、部屋が幾分狭くなったためRTX x 5台で約50名の体験学習を事前登録いただいた方々のみ実施することとしておりましたが、急遽、見学のみの参加も可能としたところ、想定外の人数の方々がご来室されました。
皆さんが体験学習を希望されたため、終了時間を1時間超過する状況となりました。
座長の佐藤先生、演者の岡田先生、指導医の堀野先生、齋藤先生、アドバイザーとして特別参加いただいた「おかだこどもの森クリニック」の看護師の皆様の奮闘・ご尽力により、成功裏に終了することができました。

会場が東北地方のメトロポリタンである仙台市であったことも幸いし、近県の小児科クリニックの先生方や看護師の方々が多数参加され、BCVによって自院の外来で呼吸不全の患児を治療することの可能性を指導の先生方に真剣に質問され、検討されている風景が各所で見受けられました。

最後に、学会長の三浦先生を始め、学会関係者の皆様のご支援・ご協力に衷心より御礼申し上げます。

文責: アイ・エム・アイ株式会社
レスピラトリ・ケア部 野澤 健三
2016年8月

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