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日本臨床麻酔学会第37回大会 スポンサードセミナー
「NeuroMonitoring in the ICU -ICUにおける神経モニタリング-」

日本臨床麻酔学会第37回大会 スポンサードセミナー「NeuroMonitoring in the ICU -ICUにおける神経モニタリング-」

日時 : 2017年11月4日(土)10:00~11:00
会場 : 第2会場
ザ・プリンスパークタワー東京
地下2階ボールルームE
演者 : ハンス・フリーバーグ先生 Hans Friberg,MD,PhD,EDIC
ルンド大学(スウェーデン) 麻酔・集中治療医学 教授
Anesthesiology and Intensive care Medicine Center for
Cardiac Arrest at Lund University Lund(Sweden)
座長 : 内野 博之先生
東京医科大学麻酔科学分野 主任教授
抄録 : ※pdfが開きます(133KB)

Hans Friberg先生は、冒頭でお住まいのスウェーデン、ルンド市のご紹介をされました。ルンド市は「大学の都市」と呼ばれ、人口の4割を学生と職員が占めているそうです。ルンド大学は1666年に創立。スウェーデンの大学の中でも有数の歴史を持つ総合大学です。様々な研究所があり脳神経に特化した【ワレンベルグ脳神経科学研究所】には、日本からも多くの先生が留学されています。

これまでも日本集中治療医学会学術集会において「心停止後低体温療法時における脳機能モニタリングとしてのaEEG」「心停止後の脳動向が見える!持続脳波モニタリングとaEEG」と、2回ご講演され、aEEGが心停止蘇生後、体温管理を実施されている患者様の予後予測にどう活用できるか、多くの先生にご聴講頂きましたが、今回の日本臨床麻酔学会第37回大会では、【Neuromonitoring in the ICU (ICUにおける神経モニタリング)】と題し、神経集中治療における脳神経モニタリングの役割についてご講演されました。

Hans Friberg先生は、患者様に負担の少ない下記の非侵襲の神経モニタリング及び機器を中心にご紹介されました。


  • 脳血流量をモニタリングする経頭蓋ドップラー(TCD)
  • 脳の酸素化をモニタリングするNIRS
  • 脳の状態をモニタリングし予後を予測する脳波
  • 瞳孔記録計
  • 脳損傷の指標となるバイオマーカー

内容の一部を紹介させて頂きますと、

  • 麻酔科領域で周術期の神経モニタリングとして広く知られている【NIRS】は、救急領域ではCPRの質の評価にも有用。【NIRS】を用いて脳の組織酸素飽和度をモニタリングしながらCPRを実施することが、生命、神経学的予後の向上ために大切である、とご説明されていました。このことは講演中だけでなく、来日中、繰り返しお話されていたことからも、非常に大切にされている考えであることが伺えました。
  • 【JRCガイドライン2015】でも、重要性が強調されている【持続脳波】は、海外では標準的な神経モニタリングであり、米国では多くの神経医、神経集中治療医が、【持続脳波は頭部外傷や脳卒中など脳に関わる疾患では実施することが望ましい】と考えられているレポートが紹介されました。また、脳疾患だけでなく敗血症や心停止後自己心拍再開(以下ROSC)後の患者様の予後を予測するにも非常に有用である一方、従来の持続脳波は手技や判読が煩雑であるという課題を挙げられました。持続脳波の手技や判読をよりシンプルにした【aEEG】を用いることで、それらの問題を解決することができ、【aEEGは、集中治療医に最適なスクリーニングツール】としてご紹介されました。
  • 最新のトピックスとして、Friberg先生も参加された【瞳孔記録計NPi-200】を用いた多施設研究についてご解説を頂きました。本年5月に終了したばかりの最新の研究です。
    本研究は、ヨーロッパ10施設が参加し、【瞳孔記録計NPi-200】に搭載されているパラメーター【NPiインデックス】【収縮率(以下CH)】とROSC後、昏睡状態にある患者様の予後との相関が検討されました。
    ROSC後、昏睡状態にある患者様の予後に【NPiインデックス】と【CH】が高い陽性的中率を示し、早期の予後予測の指標となり得ると述べられていました。それに加え、【NPiインデックス】がバイオマーカーの一種である【血清NSE】の値との相関が見られるなど、興味深いデータをご発表されました。
  • 神経をモニタリングすることの意義について、【病態を理解し、患者様により良い治療をするためには、正しい情報に基づき治療を実施することが大切である】と繰り返しお話され、【神経モニタリングを実施することで正しい情報を得て、患者様の予後に貢献することができる】ことも併せて強調されました。

昨今の学会発表や論文等で【神経救急】【神経集中治療】という言葉が散見されるようになりましたが、これらの目的は【様々な侵襲から脳を保護する】、【一次的脳損傷に伴う、二次的脳損傷の進行を防ぐこと】にあります。脳の保護、脳損傷の進行を防ぎ、そして患者様の予後に寄与する、という目的のためにも、脳神経モニタリングを実施することが非常に大切である、ということを実感したご講演でした。
また講演終了後沢山の先生よりご質問を頂き、大盛況のうちに終了することが出来ました。

素晴らしいご講演をされましたFriberg先生と、スムーズな司会進行をして頂いた内野先生に心より感謝申し上げます。

残念ながらご来場頂けなかった先生のためにDVD制作及び会員性サイト【Neuroモニタリング倶楽部(会員制)】にて本講演のスライド(訳付き)や講演動画の公開を予定しています。この機会に是非、ご登録下さい。

【aEEG : Amplitude-integrated EEG】
脳波の振幅をベースに時間軸で圧縮したトレンドであり、集中治療領域での長時間の持続脳波モニタリングを可能とします。aEEGは、いくつかのパターンを認識するだけで、脳の活動の情報を取得するのに貢献する為、NICUでは標準的に使用され、ICU、救命救急センターでの使用も増加しています。

文責: クリティカル・ケア部
(2017年12月)

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