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瞳孔記録計 NPi-100 「ペンライトを使用する看護師の皆さまへ」

掲載:2013年11月 / 文責:クリティカル・ケア部

臨床看護師からペンライトを使用する看護師の皆様へ

こんにちは。私の名前はCarrie Fontainといいます。現在、NeurOptics社のClinical Nurse Specialist(臨床看護スペシャリスト)をしています。

米国中西部の病院で看護師をしており、神経科学分野において15年働き、その中で7年間にわたり瞳孔計についての仕事をしています。今回、看護師にとって瞳孔検査とその記録は大事な仕事の一つということをご紹介させていただきたいと思います。


日本の看護師の皆さんは患者さんの瞳孔を見た場合、どの程度の頻度で瞳孔反応をカルテに正確に記録していますでしょうか。また、皆さんが記録した瞳孔反応ついて確信が持てないという理由で、同僚に患者さんの瞳孔を見て欲しいと頼んだ経験はないでしょうか。文献によれば、瞳孔反応をカルテに記録する上で検査する人によって最大39%の違いが示されているという調査結果が出ています。

 

瞳孔評価の難しさ

なぜ瞳孔を評価することがこれほど難しいのでしょうか。私は5つの理由を挙げることができると思います。

1)患者さんは薬剤が投与されており、瞳孔が小さくなっていることがあるから。
2)暗い色の虹彩があるから。
3)ペンライトの光が弱かったり、一定していないから。
4)検査する私たちの視力が悪いこともあるから。
5)患者さんの目との距離や角度が違うと見え方に違いがあるから。

 

では、なぜ瞳孔検査をするのでしょうか?その答えは、どのような治療をこの後で提供するかを決めるために行うということではないでしょうか。

 

トリアージ

瞳孔の評価は患者さんが手術を必要としている、あるいは単に患者さんの経過観察を続けるかを決めるトリアージ(選別)するために使うツールのひとつなのです。

予後判断の指標

瞳孔計を使うことで、裸眼よりもかなり早い段階で、瞳孔の異常を捉えることが可能です。より望ましい予後に繋がる可能性のある可逆的な傾向をより早い段階で認識するための手段として瞳孔計の使用を支持する文献が増加しています。

手術を行うかの指標
脳内で出血あるいは脳圧が増大していることを確定するために、皆さんはどのようなツールを使っていますか?そして、看護をしている中で私たちは、いつ医師を呼ぶべきなのでしょうか? 瞳孔がsluggish(ゆっくり)と判断した時でしょうか?あるいは瞳孔が既にblowing(固定)していて、脳ヘルニアが差し迫っている時でしょうか?

この点についてはSurgical Neurology Internationals誌に瞳孔測定についての研究が発表されており、最近、この研究誌の中で三番目にダウンロードが多かった研究として注目されています。

 

瞳孔記録計NPi-100について

瞳孔を測定する上で、ペンライトよりもっと良い方法があります。瞳孔記録計NPi-100です。瞳孔記録計NPi-100は、各パラメータを数値で残すことが可能です。しかも使用方法はとても簡単です。

 

17世紀から医師は眼球の視覚化について研究・診察してきました。
20世紀初頭、フローレンス・ナイチンゲールが瞳孔検査を行っていました。 ご存知でしたか?

ナイチンゲールは瞳孔検査の重要性をとてもよく理解していました。私たちも瞳孔検査の重要性について考え、近代のペンライトを別の手段に変えてもよい頃ではないでしょうか。ドクターに依頼すると予想以上に理解を示してくれるでしょう。

詳しい説明は、この依頼方法の詳細についてはNeurOptics社、あるいは瞳孔記録計NPi-100の日本国内の代理店であるアイ・エム・アイ(株)に問い合わせてみてください。

瞳孔記録計NPi-100をいつ使うべきなのか?

多くの米国施設では瞳孔計による評価を必ず実施しなければならない患者さんについて、適切なガイドラインがあります。

注意したいのは、瞳孔計の使用について米国においては医師の指示は必要とされておらず、瞳孔計の使用は看護師が主導する事項であるということです。そのため、看護師である皆さん方が必要だと感じたなら、使用するようにしてください。

 

瞳孔計の使用例

・出血性/虚血性発作    ・動脈瘤    ・TBI(Traumatic Brain Injury)  ・脳浮腫
・SDH(硬膜下血腫) / ICH(脳内出血)/ IPH(突発性門脈圧亢進症、特発性肺血鉄素症、特発性ヘモジデリン沈着)
・てんかん発作 - Pentobarb Coma(ペントバルビタールによる昏睡)
・S/P Cardiac Arrest(Status Post心停止) - cooling phase (低体温療法の冷却フェーズ)
・GCS(グラスゴー・コーマ・スケール) 8未満
・治療の評価、例:マニトール、EVD(external 脳室ドレナージ)
・変化のモニタリング

 

私は臨床家として、完全な瞳孔検査を実施し、患者さんの変化を追うことは、私たち看護師の大事なskill set(技能)だと考えています。

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