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社会医療法人嵐陽会三之町病院 病院用タップ「MKZ45」

社会医療法人嵐陽会三之町病院 病院用タップ「MKZ45」ユーザーレポート

社会医療法人嵐陽会三之町病院は、急性期・回復期の医療を実践し、神経系疾患の医療と救急医療を充実させており、公益性があり社会性の高い社会医療法人として地域に貢献している病院です。
今回は、医療安全対策室長 看護師 川村 小百合様に病院用タップMKZ45をご採用いただくに至った経緯について、お話しを伺いました。

社会医療法人嵐陽会三之町病院 沿革 社会医療法人嵐陽会三之町病院 外観写真
昭和31年 三条市三ノ町(現在:三条市本町5丁目)の地名にちなみ三之町(さんのちょう)診療所として開業(開業者・山本源一郎先生)
昭和42年 三之町病院となる
昭和51年 医療法人嵐陽会三之町病院となる
昭和62年 大蔵大臣(現在の財務大臣)より特定医療法人の認可を受け、特定医療法人嵐陽会三之町病院となる
平成18年5月 増改築一期工事(本棟)完了
平成19年5月 増改築二期工事(リハ棟)完了
平成21年4月 県央地域における救急医療の実績が評価され新潟県より県内初の「社会医療法人」として認定され、社会医療法人 嵐陽会 三之町病院となる
社会医療法人嵐陽会三之町病院ホームページ : http://www.sannocho.or.jp/

医療安全対策室長 看護師 川村 小百合様 御略歴
平成2年 社会医療法人嵐陽会三之町病院 勤務
平成15年 同病院 手術室、中央材料室、外来診療 師長
平成25年 同病院 医療安全対策室長

- 三之町病院の地域における役割についてご紹介ください。

川村様:三之町病院は、病院の基本方針にもありますが、急性期医療と回復期医療を実践している病院です。地域の救急車を年間約1,500~1,600台受け入れています。そのことで社会医療法人として認可を受けている状態です。
急性期医療の中でも、特に当院では、以前から、神経系、脳梗塞・脳出血等の脳血管疾患に特に力を入れて受け入れを行っています。脳血管疾患の患者様が多いので、この地域にはあまり無いのですが、回復期リハ病棟が80床あり、他の施設からも受け入れを行っている状態です。
これは、積極的に行っており、最近では、市民病院や新潟市内の病院、中には県外の病院から、お加減が悪くなった患者様が当院にいらっしゃることもあります。

- 三之町病院での川村様のお立場・役割についてご紹介をお願いします。

川村様:病棟、救急外来、手術室の勤務を経験し、医療安全対策室の前は、手術室と外来に10年ほど勤務していました。その後、院長に指名を受け、4年前に医療安全対策室を開設し、医療安全管理者として仕事をしております。
医療安全委員会に所属していますので、医療機器、褥瘡、感染、接遇といった各委員会と連携して、全部の委員会を繋ぎながら、病院の中を見回ります。病院の中のいろいろな部署を安全というキーワードで繋ぎながら仕事をしています。それが自分の役割と考えています。

医療安全対策室長 看護師 川村 小百合様

- 三之町病院の医療安全に関する取り組みについて、お聞かせください。

川村様:関東の病院で患者様の取り違え事例があったころ、実は当院でも大きな医療事故があり、患者様がお亡くなりになった事案がありました。
その当時、私も当院に勤務していましたが、その病棟ではなかったので、具体的なことは知らされず、何が起きたのかも分からず、病院の中にいるのに新聞で知る、という状況で、結果として何が起きたのか、どうしてこうなったのかとういうことが分からずに過ごしていました。実際、自分の中でモヤモヤしているものがあって、何がどうなっているのか、どうしてこうなったのか、自分たちはどうしたらいいのか、このままではまた同じことが起きるのではないか、と当時の院長に申し上げたことがありました。すると、今は裁判中だから話せませんと言われ、では裁判が終わったら話してください、と申し上げましたが、結局そのままになりました。
その時から、自分の中に何か引っかかったものがありました。そういったことは、ゼロになるわけではありません。皆が確実に100%理解できて、全部防止できるわけではありません。でも、院内で働いている職員が、何か起きたことに対して、それなりの理解で、ああそういうことだったんだなという理解で、働いてほしいと思います。理解があることで、次に起きないという、仕事に繋がるような安全の体制、なかなか上手に言葉にできませんが、理解があるような、次の仕事に繋がるような、だからこうしなければいけないんだ、という納得感のあるような医療安全ができたらいいなと、自分としては思って活動しています。
医療安全委員会の医師である斉藤先生がよくおっしゃることですが、患者様には、病院に入院して、診てもらって、せめて嫌ではなかったな、まあ普通だったなという気持ちで退院していただきたい。二度と来たくないなとは思わないで、嫌な思いではなく退院していただきたいよね、とよくおっしゃいます。いい思いではなくてもいいけれど、悪い思いではなく退院してほしいよね、と。まあ、仕方がなかったかな、これくらいならいいか、と思って退院してほしいよね、と。よく言われます。そのことは、よく理解できますし、当院の職員にもそのような気持ちでいてほしいと思っています。二度とこの病院には係わりたくない、などとは思わないで、この病院で仕事をして満足というのはちょっと難しいとは思いますが、満足でなくても嫌ではなかったな、ここの病院嫌いではないですよ、という感覚でいてもらえないかな、と。職員も安全に長く病院に貢献していただきたいと思っています。

川村様:特にその面での取り組みという観点でお話をさせていただくと、医療安全とは、繋ぎの部分の仕事だと思います。安全にする、満足にする、快適にする、といういろいろなイメージは、最終的に安全だからそのようなイメージに落ち着くのかな、と思います。
安全でない場合、よかったとか、満足、というイメージには落ち着かないのではないかと思います。満足ということを満足に近くするためにも、いろいろな医師、職員、患者様の思いが、上手に伝わって理解し合えたら、さらに安全な病院になるのではないかと思います。
何か一つ仕組みを動かす、例えば安全にしようと思って仕組みを動かそうと思っても、その意図が伝わっていかないと行動は起こしにくいです。いくらやってくださいと言っても面倒くさいことや大変なことは、病院ですので保険点数がありますから、お金に関わることはどうしてもと言えますが、そうでないことは努力することがなかなか難しいと思います。それを行動に繋げるときには、まああの人がそう言うのだから一緒にやってやろうかな、というぐらいの感じや、うんうん説明してくれるのだから分かったよ、と。そういう人間的な繋がりで、先生お願いしますよ、とか、皆頼むね、いつも悪いねという繋がりだったら、少し気持ちよく、100%できなくても30%位できないかな、と。
そういうふうになるには、コミュニケーションが無いと上手くはいきませんし、それは繋ぎの部分で、根回しの部分で、そういうところが多分一番のキーワードのような気がします。ですので、そのキーワード、コミュニケーションということを考えながら、常々そのことは気にして勤務しているというところはあります。

- 今回、弊社の病院用タップMKZ45をご採用いただきました。一般のテーブルタップは、家電量販店でも販売されていますが、弊社からご提供しているタップは、医療用でJIS規格に適合し、企画・開発段階から、医療用、医療安全対策用として作られています。ご購入に至るまでの経緯をお聞かせください。そもそも、弊社の病院用タップをお知りになったきっかけはどちらからでしょうか。

川村様:アイ・エム・アイのサービス担当の方が「こんなものが発売されましたが、いかがでしょうか?」と持ってきてくれました。こんなものが出たんだ。こういうのが出るようになったんだ、と思いました。実は、数年前にもテーブルタップを探したことがありました。以前、当院では、医療用ではないものの、ちょっとしっかりした感じのテーブルタップを購入して使用していました。
それを探した時は、納得いくものが無い、ということでしたし、その時に探してくれた方も、納得いくものではない、ということでした。その割に値段は高いものでした。一般のテーブルタップとその時探したテーブルタップで何が違うか分からない、と言いながら購入。その赤いテーブルタップを使用していました。その時の経験を考えて、アイ・エム・アイのテーブルタップを見せてもらったところ、良いんじゃない、と思いました。ベッドに磁石で付けられると聞き、それはいい。挿し口が下向き、それはいい、と。なるほど、電源種別色対応で赤いのもあって、時代が来たな、ここまで、という感じがしました。手術室でも、病室でも、点滴の水、吸引の水が飛ぶことが多く、また患者様の経管栄養の水など、水が飛んでくる可能性が結構あります。下向き、なるほど、と。

社会医療法人嵐陽会三之町病院 病院用タップ「MKZ45」

- 以前探された際、いくつか条件があったのかなと思いますが、そちらの条件は満たしていたのでしょうか。

川村様:以前探した際は、具体的なイメージは無かったのです。今回、こういう形はイメージしていませんでした。普通のOAタップを探していました。具体的なこれというものはありませんでしたが、色としては赤がいいということ、抜けにくいこと、しっかり安定が取れること、アースが取れること、3P。というのはありました。以前のものは、これとこれ何が違うのか、具体的に分からないという状況で購入しました。がっしりしていて、ベッドの脚に絡まったりしない、ラインが太くて、耐久性があり、色が赤くて、抜けにくい、ということは考えて探しました。

- 以前ご購入された赤いタイプは、医療機器ディーラーさん経由で購入されたのですか、それとも一般の家電販売店から購入されたのですか。

川村様:当院の施設担当の者が、自分の知り合い、電気工事店から話を聞きながら、ネットで検索して探したということでした。

- 弊社のタップは、医療用JISに適合しており、下から45°で挿すことや、ビニールカバー(オプション)を使用することで防滴仕様であること、マグネット(オプション)で貼り付け、補助プレート(オプション)で自立するなどの特徴があります。実際に使ってみようと思われたのは、デモ品をお持ちしたことによりますでしょうか。

川村様:デモ品を貸してもらい、手術室で1ヶ月弱位試用しました。当院の手術室は、コンセントが床から50cm位の高さにあり、床に近いところにはありません。上にあげて、壁に挿すには、コードが短かかったり、流れる電気量の関係で1本から全ての機械に電気を供給することができないこともあります。麻酔器の後ろの電源から取って、麻酔器を経由して、ということもやっていました。麻酔器だと大丈夫ですが、普通のテーブルタップですと、床に置いておきますので危ないのです。私が手術室にいた当時は、テープで固定して、浮き上がって引っかかって転ばないようにしていました。でも、やはり邪魔になる、こんなに何本もあると、と思って使っていました。アイ・エム・アイのタップを採用した今は、麻酔器に固定していますが、上部に付いているので、自分で腰をかがめなくても、挿すことができます。水ものがいっぱいあるので、下から挿せていい、と。壁の床から高い位置にコンセントがありますので、普通のコンセントだとだんだんプラグが下がってくることがあります。一方、アイ・エム・アイのタップは、45°で抜けない、下がらないので使い勝手がよく、全く問題無い。問題無いということは悪くない、という表現です。
2ヶ月くらいして、欲しいかな、となりました。悪くないという評価は、良かったということ。空中に浮いている、一ヶ所にまとまっている、抜けない、ということで購入に至りました。病棟でもテーブルタップが床に這っていてベッドに踏まれるということがありました。導線が狭くて危ないんです。アイ・エム・アイのタップは、ベッドにくっついていて、テーブルタップが同じところにあるというのでいいです。

- 購入の際、何か他の商品と比較検討されたのでしょうか。

川村様:比較検討はしていません。比較するのは、当院で使用している赤いテーブルタップなので、それよりもいいということでした。実際探していましたので、他に無いのは知っていました。もしあっても、非常に高額だと思っていました。医療機器用のタップがあるのは、いい、ということでした。

- それで実際ご購入になったんですね。

川村様:目から鱗、とでもいうのでしょうか。普通のテーブルタップではないんだな、と。

- ご紹介した際、安い、とおっしゃられたようですが。

川村様:以前の赤いテーブルタップは高かったんです。でも、アイ・エム・アイのタップは、そんなに安いの、という感想でした。当院としては、以前の赤いタップもメリットのあるものでしたが、それに代わるアイ・エム・アイのタップは、医療用のJIS規格も適合していて、よりメリットのあるものです。

- 今回複数ご購入いただいていますが、今設置されているのは、手術室と病棟でしょうか。

川村様:そうです。各病棟には、もともと以前の赤いタップが配ってありますので、その代わりになりました。一般の病棟は、もともと2台ずつ配っていました。アイ・エム・アイのタップを優先的に使用してくださいということで配っています。手術室は2室ですので、それぞれ1台です。

医療安全対策室長 看護師 川村 小百合様

- 導入の際は、スムーズに移行できましたか。

川村様:はい。実は、電気・停電に関して、当院は非常にナーバスです。病院としては、年1回定期停電(法定停電)があります。定期停電を他院でどのようにされているか分かりませんが、個人的に思うのは、多分当院ほどしっかりやっている病院は他に無いのでは、と思います。しつこくやっています。
医療安全の医師、医療機器の委員長、もう一名の医療安全管理者、病棟の師長、私、とすごく大勢で、停電前日の午後4時から必ずラウンドして、全病床の電気使用状況を見て回って、非常用回路にきちんとささっているか、確認して歩きます。しつこいんです。翌日の朝もう一度見てまわります。それほど長時間ではなく、全部で1時間位です。一番のキーは、電気が落ちる時と入る時ですが、その2度の時間は、皆病床待機・病棟待機になります。呼吸器のあるところ、特に重要なところは、人を出して、電気が落ちた時に機械が落ちなかったか、ということを確認しています。ベッドサイドに人をつけて定期停電を見守っています。電気には、本当にナーバスで、何がここまでさせるのか、と思われると思います。
平成17年に、裏の河川が氾濫、堤防決壊、水浸し。その後同じ年に、中越地震が発生しました。実は、堤防決壊と中越地震の間に、当院だけが停電したということがありました。周囲は問題無く、当院だけの停電でした。おそらく、引きこみの部分で何か問題が発生し、朝5時位に当院だけ停電しました。朝5時は、まだそれほど電気を使用していなかったので、自家発電で対応できましたが、その後、時間が経つにつれて電気使用量が上がり、自家発電機のコイルから発火、一気に全館停電となりました。

- 復旧前に自家発電機が故障したのですか?

川村様:そうです。復旧までに、まるまる一日かかりました。当院だけの停電ですが、まっ暗になりました。その時、病棟では、陽圧換気の機器が7台、ベンチレータも何台か使用されていました。当時は、患者数も多く、脳外科の患者様、内科・救急の患者様も多い、という状況でした。そのような中、一気に全館停電になりましたので、大変な思いをしました。アンビューバックを持って病棟まで走れと指示が出ました。一気に走って、皆でアンビューを揉んで、本当に大変でした。復旧後も自家発電機が故障で無い期間が続き、半年間駐車場にバッテリが何台も装備されていました。その費用も大変でしたし、もう一回コイルを巻きなおして自家発電機を修理するのに時間がかかりました。その際、自家発電機が無い間どうするのか、修理後自家発電機も駄目になったらどうするのか、ということを検討しました。今では、当院には発動機もあり、1年に1回発動機の作動訓練もあります。

- 発動機の作動訓練とはすごいですね。

川村様:そうなんです。全ての職員が発動機を作動できることが訓練の基準になっています。
夜中に全停電となった時、発動機を作動させて動かすこと、ということがあり、発動機の作動訓練があります。患者様の命がかかっていますので。
自家発電が止まるということは、想定できない、と思います。でも、自家発電は止まることがあります。実際当院では経験していますから。自家発電って止まるんだ、といろいろな方に言われます。その後、中越地震が発生した際、他院では軒並み自家発電まで止まり、電気が遮断されました。その際、当院の事務長・次長が、当院の発動機を車に載せて持っていき、使用してもらったということがあります。すごく感謝されました。発動機が必要なんだと、その時言われました。発動機は必要です。電気は怖いんです。
それから、当院では電気には非常にナーバスです。先日も、雷が落ちるとどうなるか、ということについて学習するように、と当院の名誉理事からお話があり、勉強しました。新しい病棟が建設された時のことをいろいろと調べましたが、避雷器というものが入っていて、遮断するように、重要なところに流れないようになっています。更にアースをきちんととれるようになっています。水没しても大丈夫なように、自家発電機が地下・地階ではなく、2階に設置されています。1台では不十分なので、2機あります。建設する際、2機も必要なのか、と建設業者から言われたそうですが、病院としては、必要だから設置するように、と答えたそうです。1機なくなったらもう1機いるからと言って、設置しました。いろいろ考えられて、建設されています。
今の病院は、窓が多いので明るいのですが、改築前の病院は、通路が内側にあって窓に面しておらず、光が無く真っ暗でした。暗い状態が何時間続くか分からないと患者様は不安になります。それを考えると、電気は大事だなと思いました。停電が発生し、電気が無くなり、呼吸器が動作しなくなっていたら、大変なことになるとか、予定していた機器が動かなくなって、大変なことになる。今ラウンドしている人達は、停電の経験者なので、停電は怖い、強制的に病院が電気を落とすのだから、電気が患者様に行かなかったということが無いように、皆でやろうということが基盤になっています。
定期停電では、7~8年回っていますが、前日になると皆がピリピリします。呼吸器が動いたら電話、今何台動いているから丁度いい時期にやらないと困るなど。以前は、休日に定期停電を実施していましたが、休日でも診療日の土曜日に実施して、呼吸器を装着した患者様がいる場合、先生方が気を付けて見ること、というようになっています。また、その日は、必ず病院長も来ています。何もない?大丈夫?と言って、気にしています。そういう空気があることが当院です。そういったことが、赤いテーブルタップに発展し、今回のアイ・エム・アイ医療用タップの採用に繋がったということです。

- 現実の停電をご経験され、自家発電機も故障し、完全復旧までに更に半日以上。その後、中越地震で、他院では停電している一方、貴院では、問題無く機械が作動。年に1回の定期停電も強化している。ということですね。

川村様:法定停電は、国の決まりでどの病院も実施していると思いますが、おそらく、医療安全室や看護課はそれほど気にしていないと思います。保安協会が来てバックアップをとりますから。

- プロがやるのであれば安心する、ということかと思います。

川村様:でも、プロがやっても停電は起きますし、プロがやっているから私たちの責任ではない、とは言えません。私たち、つまり医療安全の医師、院長、ME、私を含む医療機器安全の担当が皆で見て回ることが意識の向上に繋がっているのかなと思います。停電の時期が来ると、師長たちが皆、停電だね、と言いますから。停電があるからというと、分かりました、その日は私出勤していますよ。と返ってきます。休日でも必ず出勤しています。それって、ある意味いいことだなと思います。患者様に対する責任、安全に対する意識、これから怖いことが起きるよ、ということが周囲の職員にも意識付けになっているのかな、と思います。もちろん、その日病院を訪れている方、患者様のご家族に対してのアピールも兼ねていると思いますが。病院が、そういうところできちんとやっているんだ、と。

- 院長をはじめとして、医療安全に関わる全ての方、全ての職員の方が、停電に備える。プロの業者任せにしないで、自分たちで対応するということですね。

社会医療法人嵐陽会三之町病院 病院用タップ「MKZ45」

川村様:自分たちで守る、確認する、考えるということです。そういった中で、2~3年前、重症の患者様用の部屋で赤い非常用コンセントが少なく、院長に非常用回路に替えるよう工事をしてほしいと提言して、部屋の工事をしてもらいました。その部屋には、どうしても重症の患者様が入る機会が多いのに、非常用回路が少ないことは問題なので、ここの部屋だけでも非常用回路につなげられるよう、電源そのものを替えてほしい、と。費用もそれほどかからないということでしたので、GOサインが出て、替えてもらいました。3階のその部屋は、4、5階の他の階の部屋と同じ作りですが、3階のその部屋だけ非常用回路が多い作りになりました。病院を作る際、ここに重症の患者様を入れるということはなかなか想定しにくいんです。動き始めて、ここはこうなんだな、と分かったりしますので。定期停電の時に、部屋を回って、皆でこの部屋は危険だよね、と話をして、提言して、院長に承諾いただき、工事をしました。そういう行動、安全に取り組むという姿勢は、皆に見てもらいたいし、感じてもらいたいと思います。あれはよかったなと思っています。

- 常に安全を意識して取り組まれているのですね。

川村様:そうです。

- 弊社のタップを導入いただいた後、以前の赤いテーブルタップと比べて変化はありましたか。

川村様:床にあると使いづらいですので、床の上にはないということはいいです。それから、抜けにくさ。壁面の上の方にあると重みでコンセントが落ちてきますので、危ないです。ラウンドしている時、医師は、コンセントが重みで落ちてくるので危ないなといいながら、ぐっと押しこんでいました。細かい先生なので、この隙間が危険ですねと言いながら、押し込みながら歩かれるのです。
また、長い間ささっているコンセントは、じわっと抜けてきますが、そこに埃がたまっていると危険です。その点も見ながらラウンドされます。そういう点を考えると、床から上がっていること、抜けにくいということは、すごくいいキーワードだと思います。抜けにくさは意味のあることだと思います。呼吸器など医療機器のコンセントは、ケーブルが太くて重いんです。なので、じわっと抜けてきます。それが無いというのがいいです。医師からも、抜けてちょっとのところが危険、そこからスパークして危ない、火が出る恐れがあると毎年言われてきました。それは、挿し直して改善してもまた自然と落ちてくるので、そういったことが無いほうがいいなと思っていたところでした。
アイ・エム・アイのタップは、使ってみると抜けないということでした。きっと次回の自主停電の際は、そのように言われるかな、と思います。先生、それ抜けないんですよ、と言おうと思っています。それはいいですね、と言うと思いますよ。それがアイ・エム・アイのタップのいい点です。

- 病院用タップの導入をご検討されている他の施設に対して、何かアドバイスがあればお願いします。

川村様:当院で購入することになった一番の決め手は、価格だったと思います。他で探すと高いので、これくらいの価格で買えるのであれば、悪くないのではと思います。それから、抜けにくいこと。抜けにくいということは、どうでもいいことではありません。壁にささっていると本当に重みで落ちてきます。そのことが分かっている方は、きっと採用を検討されるといいでしょう。アイ・エム・アイのタップは、コンセントの入り方が違います。挿した時に思ったのですが。普通のコンセントは、同じ力で入りますが、アイ・エム・アイのタップは一回詰まってからすっと入ります。ぐっと入って、そのあと抜けません。そこが違いですが、使ってみないと分からないと思います。一回使ってみてほしいと思います。でも、先ず停電の怖さを知っていただかないと分からないとも思いますが。

- 定期停電ではなく、実際に自然の停電をご経験されたことが大きいのだと思います。

川村様:きっとそうです。なかなか理解されないんです。例えば、地震が来て、或いは津波が来て、皆が停電している時は、全体が停電して駄目になります。皆大変なので、それなりです。
でも、自分だけが停電になるとすごく大変です。他は皆停電せず動いていますので。その場合、何の応援もありません。それは、単純に病院の事故なんです。皆に起きると災害ですが、当院だけで停電が発生して、もしそこで患者様がお亡くなりにでもなったら、病院の管理体制を問われます。その当時は、まだ理解されなかったかもしれませんが、これだけ医療安全の意識が出てくると、理解されるポイントだと思います。ライフラインは怖いです。ライフラインが駄目になったときという項目を作ろうと思っていた矢先でした。例えば、何かが落ちたらどうだとか。最近水道のこともあったので、そのようなことも含めつつ、災害という全部のことではなく、病院の中で起きることはゼロではない、ということを先ず分からないと駄目かもしれません。皆に起きるから大変ではなく、うちだけ起きるから大変なんです。そんな気がします。皆に起きれば、仕方がないよとなりますし、そういう雰囲気になりますが、自分だけに起きたら仕方なくなりません。どうしていたの、という話になります。通常、定期停電があっても、非常用回路が作動します。100%電気が止まらないと、電気は無くならない、と思ってしまうんだと思います。でも、100%電気が止まることもあります。病院の中では、誰も電気が止まるとは思っていないでしょうから。何となく非常灯が点いて、自家発電に切り替わって、と。でも、当院だけが停電した際、自家発電が止まるってどういうこと?自家発電が止まってはいけないんじゃないの?と思いました。それが、自家発電機から火を噴きましたので。厳密にどれほど大変だったかというのは表現できませんが、あの時の怖さといったらありません。揺れるような感じで、暗くなりました。暗い中、アンビューを持って階段を走っていきました。以来、あんなに怖いことはありません。

- 大変なご経験をされて、それが今の安全に対する高い意識に繋がっているのですね。

川村様:その時にいた人たちが、今も一緒に安全対策を担当しています。あの時は大変だったよね、と言っています。同じ年に水害があって、停電があって、地震がありましたが、何が大変だったって、皆が口をそろえて、停電が大変だったと言います。水害が来ましたが、堤防が切れたのは反対側でしたので、大変でしたが、電気が来なくなるようなことはありませんでしたし、地震のときも確かに揺れましたが、建物が壊れるまでには至りませんでした。水害の時は、少し断水したくらいでした。全体が断水すると、給水車は一番に病院に来てくれます。ですから、断水ですごく困ったイメージはありません。でも、自家発電が落ちることは無い、という意識は怖いです。自分たちも思っていますし、周りの方も病院だから電気が落ちるわけがない、と思っているでしょう。会議などで他院の方に、自家発電が止まったんだよ、と言うと、えっ止まったの、そんな怖いこと考えたくない、と皆言います。自家発電は、いつか落ちるよ、だから、うちでは発動機があるんだよ、と。発動機が全部の階に1台ずつありますし、発動機を作動させる練習もありますし。

- 設備があるだけでなく、皆さんができることが大事ですね。

川村様:灯油もいつも整備されて、施設課が点検しています。いざというときのための備えですが、停電の経験がそこに行きついて、定期停電でもそこまでやるかというぐらいです。怖かったという自分たちの感情がそうさせているのでしょうが、私たちがいなくなったら、その感情を繋ぐことは難しいので、それまでのうちにやり方を構築しておき、そのやり方を変わらず実行していくための情報共有が大事なのだと思います。思い出すのはあの停電です。自家発電が止まるということを言うと皆さんびっくりしますが、それは知っておいてもらっていいかなと思います。絶対はありませんから。考えていないことが起きますから。その時どうするのか、ということは経験値だけに頼れません。そういうことが起きたのか、ではうちではどうなのかなと考えないと、対策は練れないと思います。それを聞いて同じことをするのではなく、うちではどうするか。うちの現状はどうなっているのか、について確認することが安全に対して行動するということなのだと思います。タップはその中の一つでした。

- 二重三重にバックアップして、更に毎年の点検で次の次のことを考えて、更に次世代のことを考えて、どうしたらいいかということを常に考えている、素晴らしい取り組みだと思います。

川村様:今できるのか、いつできるのか、できるのか、できないのか、うちだったらどうするのか、背丈に見合うものは何なのか。どうしても費用の話になりますが、費用と安全に関する利益を秤にかけてしまうと、難しいことがいっぱいあると思います。どこまで許容するのかということが、微妙だと思います。そういった認識、安全は目に見えないけれどもお金はかかる、見えないからお金をかけないと安全が担保できない、そういったことを皆が分かっていないと大変かも知れません。安全はお金がかかります。それがキーワードです。

- 本日は、お忙しいところ貴重なお話しをいただき、誠にありがとうございました。

医療安全対策室長 看護師 川村 小百合様
川村様と弊社サービス担当山下

以上

(2017年3月)

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