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第77回日本循環器学会学術集会 併設ワークショップ

昨年12月第26回 冠疾患学会(2012年12月14日~5日、ステーションコンファレンス)前日に開催された「内科系トレーニングワークショップ~心原性心停止の心拍再開後のケアを学ぶ」に引き続き、第77回日本循環器学会学術集会 【2013年3月15日(金)~17日(日)、パシフィコ横浜】の前日にも、日本循環器学会蘇生教育小委員会主催のワークショップ【心原性心停止後のケアを学ぶ-低体温療法の導入手法-】が開催されました。 

 

ワークショップには、100人以上の先生方が参加され、最初から最後まで、各プレゼンター並びコメンテーターに対する活発な質疑応答が続きました。低体温療法が「心肺蘇生と救急心血管治療のためのガイドライン2010」で推奨度ClassⅠになって2年、低体温療法の概念に留まらず、昨今の知見を共有しようという開催側の企画と、参加される先生方のニーズがマッチした会であったことを実感しました。

弊社は「体表面冷却手法」に参加させて頂きました。ワークショップの概要と、発表内容をご紹介させて頂きます。

 

 

 治療法および評価方法  機器   演者   コメンテーター 
 体表面冷却手法
ArcticSun
アイ・エム・アイ(株) 
田原良雄先生
(横浜市大市民医療センター)  
 血液冷却手法
Endovascular cooling
旭化成ゾールメディカル(株) 
笠岡俊志先生
(熊本大学医学部付属病院)  
KTEK
川澄化学工業(株)
三木隆弘先生
(駿河台日本大学病院)  
PCPS
テルモ(株) 
有元秀樹先生
(大阪市立総合医療センター)
 咽頭冷却手法
大研医器(株)
長谷守先生
(札幌医科大学病院)
 補助循環
Lucas
フィジオコントロールシャパン(株)
白井伸一先生
(小倉記念病院)
 評価方法
INVOS
コヴィディエンジャパン(株) 
伊藤賀敏先生
(大阪府済生会千里病院)
NIRO
浜松ホトニクス(株) 
横山広行先生
(国立循環器病研究センター)

 

 

 

【1】Arctic Sunはウォーターブランケットと比べて看護労力がかからない!! 

 

従来型のウォーターブランケットとArctic Sunの一番の違いは、使用するパッドです。Arctic Sunはジェルパッドを使用し、肌への密着性に優れ、高い熱伝動効率を誇ります。そのため、ジェルパッドに流れる水温がすぐ肌に伝わります。 加えて、機器本体に緻密な温度制御アルゴリズムが内蔵され、体温のモニタリングを行いながら水温を自動モードでコントロールします。看護師の方が機械に張り付いて水温を調節する必要がなく、「看護労力の軽減」に大きく貢献します。

 

【2】Arctic Sun2000と5000の違いについて

 

2007年よりArctic Siun2000を販売し、Arctic Sun5000は2011年より発売を開始しました。5000の特徴は、ジェルパットの特性はそのままに、ディスプレイが大きく、患者体温や水温のトレンドグラフも表示されるようになりました。また、2000は復温開始時に一度、復温スピードを設定しなくてはならなかったのが、5000は低体温療法開始時に設定が可能になりました。Arctic Sun使用中の患者体温、水温等のデータもUSBメモリに保存でき、どのような温度管理が施行されていたかを確認、検証することが可能です。

 

【3】PCI・除細動器に対応

 

Arctic Sunは、PCI(冠動脈形成術)、除細動にも対応しています。ジェルパッドは金属を使っていないため、ジェルパッドを装着し、低体温療法を行ないながらPCIを行うことができます。最近では心臓カテーテル室で使用できることも認知されてきました。PCIと低体温療法を組み合わせることで患者様の予後が改善するというデータもあり、Arctic SunがPCIと併用可能であることへの評価が高まっています。 

 

【4】Arctic Sunは血管内冷却カテーテルよりも合併症が少なく、冷却速度も劣らない!!

 

重篤な合併症が生じるリスクが低い点もArctic Sunの特徴です。
ジェルパッドを貼りつけるだけなので、非侵襲的な低体温療法が速やかに導入できます。過冷却を抑えるアルゴリズムも搭載し、安定した冷却維持、また0.01℃/Hからの緩やかな復温も可能です。

 

 

コメンテーター 田原良雄先生(横浜市大市民医療センター)
からのご発表

 

【1】Arctic Sunとウォーターブランケットの比較

【2】横浜市立大学附属市民総合医療センターにおける低体温療法施行例の神経学的転帰

【3】Arctic Sunと血管内冷却カテーテルの冷却と合併症についての比較  

 

 

質疑応答・コメント

Q: Arctic Sunは、冷却するのに3~4時間かかると聞いたことがあるが、実際の所はどうですか?

 

A: (田原良雄先生) 血管内カテーテルは結局挿入するのに時間がかかることもあるし、レントゲンでの確認が必要なものもあったりするため、導入までの時間に加え、目標体温への到達の時間を考えると、Arctic Sunとあまり変わらないのではないでしょうか? Arctic Sunは看護師でもすぐに装着して開始でき、冷却輸液などと併用するともっと早く冷やせると考えています。

 

(Dr. Michael R. Mooney : Director of Interventional Cardiology, Minneapolis Heart Institute at Abbott Northwestern Hospital, MN,USA)

当院では、Arctic Sun 6台を使用しています。心臓カテーテル室にArctic Sunを準備しており、カテーテル室のベッドにArctic Sunパッドを敷いておき、患者が入院してきたら看護師がパッドをすぐに装着しますから、約6分で冷却導入をできます。緊急PCI(冠動脈形成術)を行いながら冷却ができる体制を構築しています。

 

Michael R. Mooney 先生
(3/15ファイアサイドセミナー7
「Therapeutic Hypothermia and PCI for Cardiac Arrest Patients」

(心停止患者への低体温療法及び緊急PCI講演)

 

 

又、浜松ホトニクス株式会社からは、赤外線酸素モニタNIRO-200NXの低体温療法への使用事例や、CPR時の脳血流をモリタリングするNIRO-Pulseモードについてのプレゼンテーションがありました。

 

書籍紹介:

蘇生教育小委員会と蘇生科学小委員会 企画・監修
「心停止における心拍再開後ケア」 (へるす出版、本体価格4200円)
が発刊されましたArctic Sunの使用事例も掲載されています。是非ご覧ください!

 

【心原性心停止後のケアを学ぶ-低体温療法の導入手法-】 開催概要

日時:平成25 年3 月14 日(木) 午後3時~6時 (日本循環器学会学術集会(3/15-17)前日)
会場:パシフィコ横浜(循環器学会会場)会議センター501

開催母体

主催:日本循環器学会蘇生教育小委員会(委員長:野々木宏先生:静岡県立総合病院)
共催:日本循環器学会蘇生科学小委員会(委員長:長尾建先生:駿河台日本大学病院)
後援:日本循環器学会循環器救急医療委員会、厚生労働科学研究班(J-PULSE)、
関連学会:日本脳温療法学会、日本蘇生協議会
ワークショップ実行委員会

 

 

弊社では、体温をコントロールするArctic Sunのみならず、脳神経をモニタリングするNicoletOne、脳循環・代謝をモリタリングするNIRO-200NXを取り揃え、低体温療法のより包括的なサポートに取り組んでおります。 また、Arctic Sunをはじめ低体温療法関連機器について、レンタル器もご準備しております。  

 

低体温療法に関する勉強会・説明会を随時行っておりますので、気軽にお声掛けください!!

 

■商品紹介

低体温療法に特化した体温管理システム  Arctic Sun 5000
リアルタイムで迅速な脳機能モニタリング  NicoletOne
近赤外分光法を用いた組織酸素モニタNIROシリーズの最新モデル  NIRO-200NX

 

■低体温療法に関する各種講演、DVD提供のご案内

 

文責: OR/CC部 秋元麻希

(2013年4月更新)

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