掲載:2014年1月 / 文責:レスピラトリ・ケア部 ベンチレータチーム
Advancing technologies 「Volmetric capnography(VCO2)」
AVEAコンプリ2の「食道内圧計測機能」と双璧をなすもう一つの特徴的な取り組みは、 「Volmetric capnography機能」であります。
「Volmetric capnography」とは従来のEtCO2測定に加え肺から排出されたCO2の量を測定することを指します。
AVEAコンプリ2ではメインストリームセンサを用いることで患者さんの呼気に含まれる二酸化炭素排出量(VCO2)の測定を実現しています。
EtCO2のように分圧だけの測定にとどまらず二酸化炭素排出量をモニタリングし、患者さんから採取した血液ガスの値(PaCO2及びPaO2)を入力することによって新たに各肺メカニクスパラメータの計算をします。AVEAコンプリ2で測定する肺メカニクスパラメータとは以下を示します。
・解剖学的死腔量
・解剖学的死腔率
・生理学的死腔量
・生理学的死腔率
・肺胞換気量
・肺胞死腔量
・Oxygenation index
・P/F
上記パラメータのモニタリングにおけるメリットは生理学的死腔及び解剖学的死腔が数値化出来ると言うところです。病態や患者さんによって変動する死腔量を数値化することで抜管成否の判断の一助として、また循環・拡散・換気の影響を考慮しながら死腔をカバーできるようなPEEP設定の目安としてご活用いただけます。 またVCO2はEtCO2より反応が速いとも言われているので設定変更後の迅速なアセスメントが可能です。
現在日本国内でもVCO2の機能評価が進んでおりますので今後発表等も増加していくと同時に有用な情報をアップデートしていきたいと考えております。